1年生が理科室で「ガスバーナーの操作」の学習をしていました。
実際に操作する2時間目なのか、スムーズに操作していました。全部で9つの操作があり、火を扱うこともあって、緊張して上手にいかないものです。(上手でしたし、安心感がありました。)
シートを使いながら、他の班員が操作しているのをチェックする活動でもありました。自分が操作する時のシミュレーションにもなるので、見ている時間・待っている時間を無駄にしないようにしています。
操作が9つもあると「覚えられない」という人もいます。そんな時は、赤線のように、3つに区切って整理させたこともありました。「準備・着火・消火」に分けると2つか4つの操作に分けられます。また、3・5・6の着火を「も・が・く」(もとせん・ガス調節ねじ・くうき調節ねじ)と言葉遊びすることもあります。
頭の使い方には、様々なタイプがあります。9つの操作を「文章」で覚える人。誰かが操作している姿を「映像」として覚える人。自分の手で「操作・作業」しながら覚える人。バスバーナーのしくみ(ガスの通り道・空気の通り道・ねじの締め方・開き方…)から「原理」として理解する人。…。それぞれの良さを組み合わせると更に効果的です。
ただ、気になることは、ねじの回し方が分からない生徒がどんどん増えていることです。
昔は、「ねじは右回し(時計回し)で締まる」ことは、水道の蛇口を締める際の話をするとほとんどすべての生徒が「あー、そうだ!」と納得していたものです。だんだんと、そういった経験の蓄積が無くなってきたように感じます。(今は回さずに、上下させるものが多いので…)
ねじは締める時ことが重要なので、右利きの人が締めやすいような、力を入れやすいような回し方に作ってあります。人にやさしい工夫です(人間工学です)。 水道もガスも締められないと大事故になるので、締める方を優先していると思われます。(安全設計です)