本日で、1学期前半が終了し、明日から夏休みを迎えます。今年度は年度当初より、感染予防の対応でたくさんの行事が変更になり、日常生活の様式も大きな変革を余儀なく強いられました。その中でも、3年生中心に、部活動をはじめいろいろな活動を行ってきました。
現在は、応援リーダーを中心に体育祭の準備を精力的に進めています。
夏休み前、最後の全校集会では、あいさつコンテストや数学検定そして、各種部活動の表彰が行われました。
そして、校長先生から以下のような講話がありました。
「授業日が5日間延長され、ようやく夏休みを迎えます。臨時休校、分散登校など、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた、前例のない日々の連続でしたが、そうしたことを乗り越え、皆さん一人一人が本当によく頑張った4か月であったと思います。
3年生は各種大会の代わりとなる「フェニックスマッチ」や演奏会、作品制作などが終わり、ほとんどの生徒が部活動に区切りを付けました。先週の日曜日に行われた陸上大会が、大島中学校が参加する一連の大会等の締めくくりとなりました。最後は、思いもよらぬ土砂降りの中のレースとなりましたが、力を尽くして走る3年生の姿は、「フェニックスマッチ」の最後を飾るに相応しいものでした。
3年生の皆さん、本当にお疲れさまでした。次の目標、体育祭の大成功に向け、全校生徒のリーダーとして頑張ってください。また、夏休みは、進路実現に向け、まとまった時間が取れるまたとないチャンスです。ある高校の校長先生のお話によれば、「いかに早くスタートを切るか」が大切で、それが結果として「学習量」の差となり、成果の有無に結び付くとのことです。気持ちを早く切り替え、自覚をもって「学習に取り組む夏」にしてください。
3年生が部活動を引退し、いよいよ2年生が部のリーダーとなります。新人大会に向けて、「自分たちの手でよい部活動をつくっていくのだ」という自覚をもって、努力を重ねてほしいと思います。1年生も、選手として実際の試合に出場する機会がぐっと増えることでしょう。両学年の活躍を大いに期待しています。
さて、私がかつて勤務したある中学校で、当時の生徒指導主事の先生が、全校集会で夏休みの過ごし方について次のように生徒に話しました。「3つ言うぞ。死ぬな。悪いことするな。部活しろ。」…10秒足らずの講話でした。あまりに短かったので、そのまま心に残り、20年以上たった今でもよく覚えています。
決して丁寧な言葉遣いとは言えませんが、よく考えてみると、実に奥の深いことを、端的に話していたのだと気付かされます。大島中学校では、君たちの先輩が事故で尊い命を失った8月20日を「いのちを考える日」と定めています。最も大切なことは、夏休みが明ける8月21日に誰も命を落とさず、この場で再会できることです。それは当たり前のことではなく、皆さん一人一人の自覚と努力によってできることです。規則正しい生活を送り、健康、安全に気を付け、病気や事故なく、笑顔で再会したいと願っています。
「悪いことするな」は言うまでもなく、ルールを守り、自分を守れということ、「部活しろ」は、「目標をもって、何かに打ち込みなさい」ということです。部活でなくてもよいのです。体育祭準備、学習、運動、趣味…せひ、夏休みにしかできないことを、何か一つやり遂げてください。
皆さんの20日間の夏休みが、実り多いものとなるよう、心から祈っています。」
帰り際、生徒に話を聞くと、
「宿題を早く終わらせて、家族や友達と海に行って、BBQをしたいです。休み明けからは、テストに向けて勉強頑張ります。」や「柏崎のおばあちゃんの家に行っていとことたのしく遊びたいです。」
と、とてもうれしそうに話をしてくれました。
短い夏休みになりますが、くれぐれも安全には注意して、充実した夏休みを過ごしてほしいと思います。