教育目標 「自ら求め 励ましあって 学びつづける生徒」

第69回卒業式【学校行事】

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 本日、当校において第69回卒業式が挙行されました。保護者、卒業生、職員のみの卒業式となりましたが、温かみのあるいい雰囲気の中、卒業生の門出を無事にお祝いすることができました。職員一同、ほっとしております。以下は、卒業生代表の2人から送られた「別れのことば」です。在校生、ご来賓の方々にはお伝えできませんでしたので、この場を借りて紹介させていただきます。

【別れのことば】
 寒さもようやく薄れ始め、校庭の桜の蕾も膨らみはじめる季節となりました。新しい一日の始まりを予感させる太陽の光。空を飛び交う小鳥のさえずり。学校を見守るたくさんの木々。そのすべてから春が来たことを実感しています。そして今日、私たち七十九名は、三島中学校を卒業します。
振り返れば、私たちの周りにはいつも大きな支え、応援がありました。保護者の皆さま、私たちのために足をお運びいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。先生方、本日は私たちのためにこのような素晴らしい式典を催していただき、ありがとうございます。
三年前の四月、私たちは真新しい制服に身を包み、三島中学校に入学しました。あっと言う間に迎えた最上級生としての一年。この三年間を振り返ると、毎日が貴重で、かけがえのない思い出の積み重ねでした。
一・二年生の頃、私たちの前には、いつも頼れる先輩がいました。三島中学校の伝統・校風である「さわやか三中」「よい仲間関係づくり」をしっかりと守り、受け継いでいこうと奮闘する先輩の姿にいつしか強いあこがれの気持ちを抱くようになっていたことが昨日のことのように思い出されます。
今年度の生徒会目標に「継昇」を掲げたのも、これまでの先輩方が受け継いできた伝統・校風を受け継ぎ、さらに自分たちの手で進化させたい、この三島中をさらに良い学校にしたいという思いからでした。
「生徒の手で作り上げる体育祭」。これも三島中に受け継がれてきた伝統です。最初のうち私たちは先生方に甘えている部分も多く、生徒の手で作り上げる体育祭の姿とはほど遠いものでした。私たち、サニー学年が、伝統を壊している。そんな気がして、とても悔しくなりました。今年の体育祭は、あいにくの雨により、グラウンドでの練習が制限される中での準備、練習となりました。私たちは、リーダーを中心に気持ちの入れ替えを図りました。放課後の拡大実行委員会でたくさんの意見交換をして体育祭に向けた準備を進めました。その甲斐あって「体育祭を成功させたい、三中生全員で本気の体育祭を創りたい」という思いが「やってやろう!」「三中生ならやれる!」という気持ちにつながり、しっかりと準備を進めることができるようになっていきました。そして、体育祭本番は天候にも恵まれ、令和最初の、そして最後の三軍対抗にふさわしい、思い出に残る最高の体育祭とすることができました。
体育祭の約二か月後に行われた緑友祭。三中の二大イベントの一つである緑友祭でも、体育祭同様、生徒の手で作り上げることを意識することができたと思います。一日目の各専門委員会がイベントブースの企画。委員長を中心に、各委員会の啓発活動や日頃の活動につながる企画を考えていました。それぞれの委員会の特徴を活かし、その委員会らしいものにしようと知恵を出し合いました。準備や当日の運営は大変だったはずですが、どの生徒も表情は「笑顔」だったように思います。その充実感、達成感は二日目のリリックホールで三中生の歌声となって響き渡りました。私たち三年生にとっては、最後のリリックホールでの合唱。練習では仲間とうまく気持ちが合わなことも多かったと思いますが、本番での一人ひとりの様々な思いが響きあった歌声は、一生忘れることのできない最高のハーモニーとなりました。
「継昇」を掲げ、伝統を引き継ぎ、進化したいと考え活動してきた私たちでしたが、今、私たちは、過去の先輩方のように後輩たちに尊敬される先輩となっているでしょうか。自分たちからうまくアクションを起こせず、全校生徒の皆さんをうまくリードできなかったこと、もどかしいと思う場面も多々あったと思います。ですが、様々な場面で支えてくれたのは全校生徒の皆さんです。学級や学年を越えた協力、互いに高め合う姿、全校生徒の支えがあったからこそ、生徒会目標「継昇」の実現に少しずつ近づくことができたのだと強く感じています。三年生の仲間たちだけでなく、三中を一緒になって盛り上げてくれた一・二年生の皆さんを頼もしく、そして誇りに感じています。
そして今日、この三島中学校を一緒に卒業するサニー学年のみんな。保育園からずっと一緒に過ごしてきた仲間も居れば、中学入学と同時に出会えた仲間も居ます。まだお互いを理解する力が不十分な頃は、衝突したこともありました。そんな時間を経験し、お互いの個性やよさを知り合えた今では、三年間の思い出に全員がなくてはならない、かけがいのない存在です。くだらないことで笑いあった休み時間、教室に響く友の声。明日も教室にいけば、変わらない光景があるような気がします。寂しい気持ちですが、多くの出会い、共に過ごした時間、数えきれない思い出、それらを共有できる仲間に出会えたことに心から感謝しています。みんなに出会えて本当に良かったです。
今この場には居ない一、二年生の皆さん、直接伝えることは叶いませんでしたが、これから中学校生活を送っていく上で、たくさんの壁にぶつかり、悩むこともあると思います。しかし、皆さんにも「よい仲間」「頼れる仲間」がいます。無理だと思うことも日々一緒に過ごした仲間と力を合わせれば、その力は何倍にもなり、乗り越えられない壁はありません。「常識にとらわれず」、皆さんなりに新たな道を切り開き、たくさんのことにチャレンジしていってください。そして、より良い、進化した三島中学校を作り上げていってください。心から期待しています。
そして、私たちを育て、支えていただいた地域、「みしま」の方々。地域行事、ボランティアへの参加が地域への愛着と誇りを、より強いものにしてくれました。「みしま」の自然と地域に育てていただいた気持ちは生涯忘れません。
ここまで、私たちを一番近くで見守り、成長を支えてくれた保護者の皆さん。応援し、優しく見守ってくださった地域の方々。勉強や人としての在り方など、優しく時には厳しくたくさんのことを教え導いてくださった先生方。共に三島中学校を創り上げてくれた後輩の皆さん、本当にありがとうございました。卒業生を代表し、心よりお礼申し上げます。そして、四月から始まるこれからの三島中学校を、どうぞ、よろしくお願いいたします。
本日、私たちはこの三島中学校を巣立ちます。夜明けの空には、夢を持ち飛び立つ鳥たちの姿がよく似合います。さぁ、サニー学年の皆さん、精一杯、この広い空を飛び、それぞれの新境地に飛び立ちましょう。最後に、この場に御臨席たまわりました皆様に、私たち七十九名全員が全力でそれぞれの道を切り拓き、力強く歩き続けることをここに誓い、別れの言葉とさせていただきます。
令和二年三月十二日 卒業生代表
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