卒業生代表による「別れのことば(答辞)」

 雲の晴れ間から差し込む日差しが春の訪れを感じさせる時期になり、私たちは今日、卒業という大きな節目を迎えています。今、胸に様々な思い出が浮かんできます。気が付けば、中学校の3年間が終わろうとしています。楽しかった日々、苦しかった日々、笑い合った、誰かと泣いた日々、この3年間、葷星学年一人一人、43通りの日々がありました。その一日一日が今、大切な思い出となってよみがえってきます。
 あっという間に過ぎた3年間も、桜の花が咲き誇る中の入学式から始まりました。まだ小さな体で、大きな中学校へと、楽しみな気持ちもありつつ、不安な気持ちも持ちながら始まった中学校生活。3年間でたくさんのことを経験できました。
 例えば、1年生から続けてきた部活動。先輩に先生、コーチそして仲間に支えられながら、それぞれの目標に向かって、楽しく、熱心に活動できました。時にはぶつかり、くじけ、悔しくて泣きたくなるような時もありました。結果が出ない日々もありました。そんな日々があったから、人間として成長でき、努力することができるようになり、今の自分がいるのだと思います。そんなすべての経験が、大切な思い出です。
 そして、心に深く残っている行事といえば、体育祭ではないでしょうか。『奮×結=飛耀』のスローガンのもと、夏休みから全校生徒で準備を行い、体育祭を成功させることができました。あの時はまだ暑く、みんなで汗を流しながら、必死に、何度も何度も考えて悩み、ダンスやTシャツ、パネル、小道具を作り上げました。また、全校生徒をまとめるために、時には言い合いになり、大変で、ため息が出ることもありました。そんな大変な時も常に助け合い、辛くても笑って楽しく乗り越えてきた葷星学年。この仲間だったから、体育祭はあんなにも熱く、素晴らしいものになったと思います。心から「この仲間で良かった」と思える、尊い思い出です。
 もう一つ忘れられないのが、9月に行った金沢への修学旅行。新型コロナウイルスの影響で、準備の面で大変な部分がたくさんありながらも、先生方が一生懸命準備してくださいました。1日目のタクシー研修では、班ごとに金沢市内を巡りました。歴史を感じさせる金沢市の町並みが印象的でした。親切なタクシー運転手さんや、仲間とともに巡ったこの日は、最高の思い出です。2日目は、のとじま水族館に行き、ジンベエザメやイルカショーなどを見ました。また、世界一長いベンチで走ったり、写真を撮り合ったりしました。ベンチから見えた日本海に、太陽の光が反射して何とも幻想的で、すごくきれいでした。3日目に行った白川郷は、自然が豊かであり、水もきれいで素晴らしい所でした。そこで友だちが、買ったおみやげの傘とお面をかぶって街を歩いていた姿がとても面白く、今でも印象に残っています。
 このように、数々の思い出が今でも鮮明に蘇ってきます。もちろんこれだけではなく、一人一人の思い出があると思います。こんな大切な日々の思い出や経験とともに私たちは成長し、今の私たちがいます。仲間と協力して何かを成し遂げること、必死に努力すること、でもその努力が報われないことがあること、それでも必死にもがき前に進むこと、私たちは今日まで前進し続けて来ました。だから、今日という日があるのだと思います。まさに私たちの軌跡です。そんな軌跡を歩んで来れたのも、周りの支えがあったからです。
 まず、両親。いつも私たちの隣にいてくれて、楽しく笑った日々も、泣きたくなるような日々も、一緒に泣いてくれたり、時には言い合いになったりして、傷つけてしまったこともあるかもしれません。それでも、いつも影から支えてくれて、どんな時も守ってくれました。だから私たちは、強くなることができました。行事があれば、お弁当も作ってくれました。今まで支えてくれて、ありがとうございました。この感謝の思いは、すべて伝
えきることのできないほど大きなものです。
 次に、先生方。日々の学校生活、日々の努力を知ってくれている先生方は、私たちの学校生活の中で心強い存在でした。また、先生方とした授業や、行事の準備を一緒にしたこと、日々の雑談など、楽しかった思い出がたくさん浮かんできます。たくさん迷惑もかけました。たくさん怒られました。私たちをこの晴れ舞台に導いてくれたのは、他でもない先生方です。本当に、先生方のおかげで、楽しく成長できた中学校生活でした。ありがとうございました
 そして、私たちについてきてくれた在校生の皆さん。頼りない会長ながらも、みなさんがしっかりついてきてくれたおかげで、何とか今年度の信優会活動をやりきることができました。まだまだ課題のある信優会です。来年度、会長を先導に、「永笑学年」、「協翼学年」、そして新1年生の全員で、より良い信優会、過ごしやすい与板中を作っていって下さい。私たちは応援しています。
 最後に、最高の仲間。言葉では語り尽くせないほど、長い日々を共にしてきました。保育園、幼稚園、小学校からの仲です。もうお互いのことをよく知っていて、毎日たくさん笑いました。時には喧嘩もして、お互い、辛い思いをしたこともあったでしょう。それでも、困った時は助け合い、いろんなことを成し遂げてきました。悔しくて一緒に泣いたこともありました。そんなすべてが、大切な、大切な、友との軌跡です。この仲間だからこそ、ここまでの歩みを築くことができました。本当にありがとう。
 これらの感謝を胸に、葷星学年43人は、与板中学校を飛び立ち、新たな環境へとはばたきます。これからも、何度も、何度も、ため息をついて、くじける時があると思います。これからも、人とぶつかる時があると思います。たくさん失敗もすると思います。でも、諦めずに、これからも成長していきます。
 先生方、心のどこかで応援してくれるとありがたいです。そして、両親。こんな私たちですが、新たな仲間とともに、これからも成長していきます。私たちの近くで、成長する姿を見ていてください。これからも、よろしくお願いします。
 今までの心からの感謝と、これからの葷星学年の成長を願って、別れの言葉とさせていただきます。
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