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友達が与える影響(ピア・エフェクト)についての追加

前回取り上げた、『「学力」の経済学』では、友達の与える影響についても書かれています。前々回取り上げた、3年生Kさんの新年の決意のように、友情や仲間を思いやる力も本人だけでなく、仲間からの影響も大きいと思います。

前回の内容の中で、年12回のPTAさわやかあいさつ会を触れましたが、生徒の中で、毎日、生徒会総務、応援団指導委員、生活委員の生徒が、あいさつに立っていてくれることも、学校にすばらしい影響を与えていると思い、追加で書かさせてもらいます。前述した生徒たちは、自分の勉強など、朝やりたいことがありながらも、全校生徒のために、玄関前や玄関の中で、毎日立っていてくれます。不平も言わず、あいさつをもっと活発にしよう、もっと学校をよくしようと献身的に取り組んでいる姿に本当に頭が下がります。こんな生徒の日々の取組で、栖吉中の歴史と伝統が維持されていると思います。感謝しています。
写真は、さわやかあいさつ会に参加してくださった方にお礼を述べている、3年の前生徒会長のMさんです。
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校内書き初め大会&さわやかあいさつ会最終日

1月10日午後、標記のように、新年の書き初めを行いました。各教室とも、新年を迎え新たな決意をもち、琴の調べが流れる中、真剣に心を込めて書いていました。
写真の1枚目は1年生、2枚目は、2年生の様子です。
課題の字は、1年生が「雪国紀行」(楷書)、2年生が「友好親善」(行書)、3年生が「世界遺産」(行書)です。

1月11日の朝が、今年度最後のPTAさわやかあいさつ会でした。PTA育成部の活動として、年間12回を予定どおり実施していただきました。最終日の今日の写真のように今年度最大の大雪の中での実施でした。PTAの参加者4名、地域の方1名でした。悪天候の中、参加していただき、ありがとうございました。

教育経済学者である中室牧子氏の『「学力」の経済学』という本が、アメリカの資料ではありますが(日本ではこのような研究が少ないためだそうですが)、思い込みで語られてきた教育を科学的根拠(エビデンス)で説明していて、読んでいて刺激を受けます。
・「テストでよい点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」で、どちらが効果的だと思われるでしょうか。
その本によると、ハーバード大学のフライヤー教授がシカゴ、ダラス、ヒューストン、ニューヨーク、ワシントンDCの5都市で、94億円をかけ、約250校、小学2年生から中学3年生までの約3万6千人の子どもを対象に研究した成果が出ています。
その研究からは、点数が上がればご褒美という、アウトプットのご褒美では、学力は向上せず、本を読んだらご褒美という、インプットのご褒美で学力は向上したのです。
その要因は、今回は書きませんが、そのインプットのご褒美実験の項目に以下のようなものがあるのです。
・本1冊を読んで、内容を問うテストに正解できれば200円
・学校での態度、出席、行動に対して基準をクリアすれば、2週間で10000円
・算数の練習問題を親と子の両方が解くと200円
・親がPTA会合に出席すれば2000円
アメリカの大規模な実験の結果、「親がPTA会合に出席すると子どもの学力が向上する」ということが科学的に証明されたのです(日本の場合はちがうという反論もあるとは思いますが)。
暑い中、寒い中、年に12回も地域の方やPTAの方が、あいさつに立ってくださる学校が私の個人的な経験や成人対象の社会教育の経験や知見からも(それを社会教育では、社会関係資本、ソーシャル・キャピタルと呼びます)、よい生徒を育て、学力は向上すると確信しています。今後もよろしくお願いいたします。


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1月9日全校集会での新年の決意

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1月9日が授業再開、全校生徒が集まり、新年のスタートでした。全校集会で、各学年代表から新年の決意の発表がありました。代表者は、写真のように、1年Oさん、2年Tさん、3年Kさんでした。3年Kさんの発表内容がすばらしく、本人の了解を得て、ここに掲載します。現在の3年生のように、友情を深め、仲間を思いやる学年になって卒業していってほしいと思っています。2枚目の写真は、代表として発表しているKさんです。3枚目の写真は、70周年記念の講演会講師で、栖吉中の卒業生である、新潟医療福祉大教授で硬式野球部監督の佐藤和也様から、後輩である栖吉中の生徒に、『笑顔』と書いていただいた色紙を紹介させていただきました。職員会議で、職員にも話したことですが、全校生徒200人のいのちと笑顔が輝く年にしていきたいと強く決意しています。ご支援、ご協力をお願いいたします。
以下は、3年Kさんの新年の決意です。

卒業まで、残り2か月になり、長かったようで短かった中学校生活が終わりを迎えようとしています。新年になり改めて気持ちの切り替えができた今、頑張りたいこと、大切にしたいことが3つあります。
1つ目は勉強です。高校受験が一日一日と近づいてきました。僕は冬休みの間、1日8時間勉強することを目標に自分を追い込んできました。この勉強する習慣を続け、自分の第一志望の高校へ入学できるようにがんばりたいです。
2つ目は友情です。僕たちは、3年間の中学校生活の中で、楽しい時もつらい時も共に過ごし、励まし合ってきました。そこで芽生えた友情は、たとえ進路が違ってもなくなることはないと思います。これからも仲間を大切にしたいです。
3つ目は思いやりです。3年生は気配りができ、困っている人がいたら自然と声をかけ合うことができます。僕も思いやりを忘れずに生活したいです。
3年生は、これから自分の進路に向けて進んでいきます。受験は団体戦なので、みんなで支え合って乗り越えていきます。そして64人がみんな笑顔で卒業したいです。

今年度の文芸・美術関係の入賞者

12月末の賞状伝達に20分かかりました。
それ程、多くの生徒が入賞しました。まとめて紹介します。
入賞者の皆さん、おめでとうございます!

今年度の今現在までの主な文芸・美術の入賞者

第28回 伊藤園お〜いお茶新俳句大賞(今年度になって決定)
 佳作  平成28年度卒業生 Aさん 「冬休み 受験の影が せまりくる」
平成29年度 長岡市広島平和記念式典への生徒派遣に関わる平和作品(この2名は広島に派遣されました)
    作文の部 入賞 1年2組  Sさん 「地球を平和にするために」
    標語の部 入賞 3年2年  Yさん 「祖母の腰 経験背負って 平和ある」
第39回 「全日本中学生水の作文コンクール」新潟県審査会
    優秀賞  3年1組 Mさん 「幸せな『当たり前』」
    優秀賞  3年2組 Hさん 「水って大切?」
    佳作賞  2年1組 Kさん 「水と生きる」
    佳作賞  2年2組 Uさん 「水の使い方」
平成29年度 全国地域安全運動用標語
1 鍵かけ、声かけによる窃盗被害防止
 佳作 2年1組 Sさん 「“すぐ帰る” それでもかぎは かけなくちゃ」
2 インターネットを利用した犯罪被害の防止
佳作   3年1組 Mさん 「お母さん それはホントの 私じゃない」
新潟日報ジュニア文芸
短歌の部入選
「水を飲み旨いと感じる夏の朝今日も元気に学校に行く」 2年1組 Nさん
→新潟日報ジュニア文芸2017文芸大賞(短歌の部)受賞
「初夏の匂い色々吸って伸びるアスパラ その伸び方は今の自分か」2年1組 Hさん
「朝起きて一日過ごしまた起きて普通な毎日が幸せである」  2年1組 Tさん
俳句の部入選
「店の前誰を待つのか浴衣の子」 3年2組 Fさん
長岡市・三島郡中学校読書感想文審査会<課題図書>
 優秀賞 「人のためにできること」   1年2組 Tさん
優秀賞 「誰もが未来の宇宙船」    2年1組 Tさん
優秀賞 「自然と人とがつながる川」  3年1組 Kさん
第42回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール
優良賞 「家族の象徴」       3年2組 Yさん
入 選 「体の健康を支えるごはん」1年1組 Wさん
入 選 「大切」 3年1組 Mさん
第24回 新聞記事感想文コンクール
 日本経済新聞社賞 「魅力あふれる町新潟へ」  2年1組  Sさん
佳作 「人それぞれの生き方と音」 3年1組  Hさん
佳作       「表現の表裏」 3年2組  Sさん
長岡市エコロジー標語コンクール
テーマ:家庭でできる節電の取り組み
 優秀賞  「別の部屋 増える電力 減る会話」  2年1組 Sさん
金 賞 「窓あけて 冷房使わぬ 夏の夜」   3年2組 Yさん
第55回 中学生生命保険作文コンクール
 都道府県別賞 2等  2年1組 Kさん
平成29年度 炎天寺一茶まつり全国小中学生俳句大会
秀 逸 「とりあえず 月が綺麗と 言ってごらん」 3年1組 Sさん
 入 選 「北風に にぎる母の手 あたたかい」  1年1組 Sさん
「税の作文」
長岡地域振興局長賞              3年2組 Hさん
長岡地区納税貯蓄組合連合会優秀賞    3年1組 Mさん
心の輪を広げる体験作文
 中学校部門 最優秀賞  2年1組 Hさん
第31回 全国短歌フォーラムin塩尻
 学生の部 中学生 秀作賞          1年1組  Tさん
 「夏休みいとこと共にどろ遊びザリガニとって喜ぶ笑顔」
第65回たすけあい作文コンクール
 佳作   「たすけあいの連鎖」2年2組  Uさん
第67回 社会を明るくする運動作文コンテスト
 奨励賞  「犯罪をなくすために」 2年2組  Hさん
「いじめをなくすために」3年2組  Oさん
「小さな変化」     3年2組  Fさん
「いじめをなくすためには」3年2組  Iさん
平成29年度 動物愛護作文入賞
      「動物の殺処分をなくすために」   2年2組  Tさん
「動物の殺処分を減らすために」   2年2組  Mさん
新潟県ジュニア美術展
優秀賞 3−1 Kさん

今日は、学習の確認テスト(2年、3年)

正月気分が抜けない時期ですが、受験生にとっては、入試本番直前の大事な時期です。
写真のように、3年生、2年生が高校入試を意識し、真剣に学習の確認テストを朝から受けています。
現在の中学3年生が高校を卒業し、大学を受ける時から、大学入試が大きく変わります。現在の大学入試センター試験から「大学入学共通テスト」となり、現在の記号を塗りつぶす問題中心から、国語や数学(数学でもです)で、自分で文章を書く、記述式の問題が導入され、英語では、実用英語技能検定(英検)など民間試験も活用されます。他の教科でも、複数の文書を読み比べたり、資料やグラフから読み取る問題が増加します。
知識の量より、情報処理力、思考力、判断力、表現力を評価する試験に変わります。

このような入試改革の流れの中で、栖吉中学校では、新聞6紙を購読し、月に1回、全校生徒が同じコラムを読み、自分の考えを書く「骨太学力向上タイム」を実施しています。朝読書を朝会以外は、毎日実施しています。また、作文、標語、俳句、短歌などのコンクールに挑戦させています。
昨年の年末に2年生のNさんの作品が、新潟日報ジュニア文芸2017の文芸大賞(短歌の部)に決定したと連絡が入りました。これから取材があり、記事になることと思います。

中学生棋士の藤井聡太さんも、毎日新聞を読み、時事問題に関心が高いそうです。インタビューで、不利な戦いから勝利したことを、「僥倖(ぎょうこう)」と表現していて、その語彙力の豊富さに驚きました。こんな言葉を使える中学生が栖吉中学校からも出てくれることを願っています。

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笑(ワンら)う門には福来たる

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2018年、平成30年がスタートしました。旧年中は、大変お世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。地域、ご家庭におかれましては、今年のご多幸を祈念しております。戌(いぬ)年です。笑(ワンら)う門には、福来たるです。生徒200人全員の笑顔が輝く年にしていきたいと思います。ご支援をよろしくお願いいたします。
写真の1枚目は、今朝の郷土史料館です。
写真の2枚目、3枚目は、3日の蒼紫神社の風景です。1日の午後に学校の見回りも兼ねて、蒼紫神社へ新年のお参りに行ったのですが、長い、長い行列ができており、近くまで行けませんでした。3日に、改めてお参りをしてきました。屋台が出る程の人の多さを初めて体験しました。中学校からわずか10分たらずの蒼紫神社や郷土史料館のある悠久山公園が長岡市民の魂のよりどころになっていることを実感しました。そんな学区に勤められていることに幸せを感じると共に、その責任をずしりと感じた正月です。
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