千手小学校 図書館ボランティアの概要

当校の図書館ボランティアは、読書アドバイザーを中心に3つの活動を行っています。

読書アドバイザーは、新刊図書の選書、ブックトーク、ボランティアの指導・助言に当たっています。

読み聞かせボランティアは、子どもたちと直接かかわる「読み聞かせ」の活動、作業ボランティアは、図書館の環境整備を中心とした活動をおこなっています。

学校開放ボランティアは、週休日である土曜日の午前中の開放を行います。

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☆読み聞かせボランティア☆

平成11年度に始まった読み聞かせボランティアは、年度初めに保護者を中心に参加を募ります。基本的には、子どもが在籍している学年の「読み聞かせ(お話タイム)」を担当します。

「お話タイム」は学年によって形態が違います。全学年で朝読書(始業前の朝活動)の時間に行うほか、1・2年生では,国語の学習にも位置づけ、授業の中に組み込んで実施します。

実施後は、読んだ本の履歴や子どもたちの様子などを学年のファイルに記入して残すとともに、学年通信に掲載し保護者にお知らせしています。

年度初めには,初めて読み聞かせを行う1年生の保護者を対象に、読書アドバイザーより「読み聞かせレクチャー教室」をしていただき、読み聞かせのノウハウを指導していただきます。

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☆作業ボランティア☆

読み聞かせボランティアと同様に年度初めに募集します。月に2回の作業日(第1木曜日,第3火曜日の午前)には、図書館のディスプレイやレイアウトをしたり、新刊図書の受け入れ作業や本の修繕を行います。きめ細かい環境整備で、いつも季節感あふれる図書室が子どもたちを受け入れてくれます。

☆学校開放ボランティア☆

6〜11月の土曜日の午前中、地域にお話の部屋を開放しています。ここでは、保護者だけでなく、地域の方にもボランティアにご協力いただき、本の貸借の手続きをしていただきます。平成19年度からは、当校の児童だけでなく、地域の方にも登録していただければ本の貸し出しが可能になりました。また、月に1回程度のイベントも実施し、地域の方の憩いの場になる図書室をめざしています。

「お話タイム」と「ブックトーク」

☆お話タイム☆

平成12年2月に、当時の1年生で絵本の読み聞かせを「お話タイム」という名称で始めました。お話タイムを始めた趣旨は以下の通りです。

「読み聞かせは授業と違い、読後、子どもたちに感想を求めたり、字を教えたりしてはいけません。ただ聴くだけです。それは、子どもたちの『お話って楽しい』『絵本っておもしろい』その気持ちを大切に育てたいからです。それが結果的に子どもたちを本好きにすることにもつながると考えます。お話を聴くということは、一見単純なことのように思われますが、耳から入ったことばを自分の中でイメージするのですから、実はとても高度なことです。そして、普段の生活ではあまり体験できない苦しみや悲しみ、怒りなどを、主人公と一緒に克服しながら課題を乗り 越えていきます。ときには、想像の世界で思い切り羽を伸ばしたり、人の優しさにふれたり、無理難題を解決したり、その繰り返しは、目に見えない形で子どもの精神を鍛えます。
(中略)
  この活動はすぐに結果の出るものではありません。少しずつ、本当に少しずつ、子どもの心の中に浸透し、蓄積されて、何年か後に芽が出るものです。

(平成12,2,10 1年生だより「きららお話タイム編」 NO.1より)

その後、毎年1年生でお話タイムを行うようになり、学年が上がっても継続していきました。その結果、平成16年度には、全学年でお話タイムを行うようになりました。
  読み聞かせボランティアのご協力により、各学年で月2回程度、朝活動の時間や低学年の国語の時間に実施しています。

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☆ブックトーク☆

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平成14年に、当時はまだお話タイムを実施していなかった高学年を対象に読書アドバイザーからしていただいたのが最初です。
  ブックトークでは、テーマにそって、様々な種類の本を順序立てて紹介します。紹介者は、自分の言葉でその本に対する興味や思いを聞き手に伝えます。これは、聞き手の読書意欲をかきたて、読書の幅を広げることにつながります。
  ブックトークが終わると、子どもたちは「この本、読みたい」とアドバイザーが並べた本の所に群がります。紹介された本に多くの子どもたちが関心を示すために、あらかじめ複本を用意し、子どもたちの関心が持続しながら読書が楽しめるようにします。
  ここ数年は、中央図書館の司書の方からプロのブックトークをしていただいています。