学校概況

1.校区について

当校の校区は,長岡大橋と蔵王橋が架かる信濃川左岸に位置し,長岡北スマートICの開通を平成29年3月に迎えた。児童数は増加傾向にある地域である。

校区は,農村と工業地帯,新旧住宅街,アパート街が混在しており,そこに住む地域の方々の学校への願いには様々な状況がある。

その中で,地域の方が「住みたい街・上川西」と話されるほど,学校名と地域名が一体感をもって紹介され,学校を支援してくださっている。

学校のシンボルは,創立百周年で植樹された百本桜・五色桜である。

この「百本桜」を,学校だけのシンボルから地域のシンボルとして親しまれるように教育活動を推進している。このことにより,児童の自己肯定感を高めるとともに,上川西地域への愛着と誇りを育むことを目指している。

2.学校について

当校は,創立100周年の記念樹として,卒業生の松下源次郎氏から5種類・100本の桜の寄贈を受けた。これが,今の百本桜・五色桜である。その後,校舎や校地の改修を行いながら,現在の形へと徐々に変化していくこととなる。それに伴い,教育活動も,時代とともに見直されてきた。

当校では地域との連携を深め,子どもたちの学習意欲を高めるための取組を,教育活動に取り入れてきた。地域に根ざした教育活動が展開されることで,子どもたちにとってのふるさとである上川西地域に対する理解を深め,ふるさとを大切に思う子どもの姿が期待できる。

たとえば,1・2年生は生活科の学習で学校周辺の地域へ探検に出かけ,上川西地域について学ぶ。3年生は,校区にある公立長岡造形大学へ出かけ,信濃川近くに作られたビオトープにやってくるモリアオガエルについて学ぶ。4年生は,学校の宝である百本桜について調べるというように,学年に合わせた学習を展開している。タイワンザクラも植樹され,グラウンドに五色桜が戻ってきた。子どもたちにとっても地域にとっても百本桜のある上川西が大切にされている。令和元年度には,上川西総合文化展で,4年生が桜茶と桜のしおりを販売し,売り上げを地域の有志で構成される「百本桜」を守る会である「親桜会」に寄付し,植樹へとつなげていた。

平成29年度には140周年を迎えた。また,令和元年度には,大規模改造工事が終了し,すばらしい教育環境が整えられた。新校舎完成記念植樹として,4本の桜が,前庭とグラウンドに植えられた。「百本桜」は,子どもたちの日々の成長を見守り続けている。