卒業式における校長「式辞」

1 プロローグ

 忘れられないできごとがあります。
 九月十日、秋晴れ。体育祭当日の午後のことです。応援合戦が始まりしばらくして、暑さのせいか、放送機器が不具合を起こし、BGMの音量が小さくなってしまいました。その後、何が起こったか。誰かが歌い出しました。踊りながらでしたので、息切れしそうなやっとの声で。さらに、それに連られてみんなも歌い出しました。見ている私たちは息を呑みました。祈る思いでした。敵軍がピンチに陥った際には手拍子を送り、敵軍の応援合戦開始のタイミングでは「がんばれー!」というエールがグラウンドいっぱいに響き渡りました。
 不測の事態やピンチに遭遇したときに、皆さんが、臨機応変で、かつ、温かくもたくましい対応ができたのはなぜでしょうか。

2 卒業生の成長と感謝の心

 四十三名の卒業生の皆さん、卒業、誠におめでとうございます。
 二十一世紀は予測不能な時代だと言われてきました。それが机上の文言ではなく、まさに現実であることをこれだけ実感し続けた三年間はなかったのではないでしょうか。……新型コロナウイルス、ウクライナにおける戦争、それに伴う物価高騰、地震・台風・大雪等の異常気象、……。その渦中で、自分はどう生きていくべきか。唯一絶対の正解はありません。どの難題も私たち一人一人の生き方を鋭く問うています。
 そんな中、皆さんは、お互いの違いを懐深く認め合い、生かし合いながら、その都度、問題解決を図ってきました。その経験が「幸せになる力」を培っていったのです。そして、体育祭の午後の感動的なシーンに結実していったのだと思います。
 ただ、忘れてはいけないことがあります。それは、必ずどこかで誰かの支えがあったこと、そして、それに対する感謝の心です。

 A 先輩

 まずは、今ここにはいない先輩への感謝です。
 昨年度の体育祭が終わって、当時の三年生が異口同音に言っていたことがあります。それは、赤団・青団分かれて戦ったけれど、終わってみれば団を超えてみんな仲良しだった、お互いをたたえ合えるよき仲間だった、と。
 一昨年度の体育祭の応援合戦のビデオを見てみました。ダンスの完成度はかなり高く、何度見ても見飽きない出来栄えでした。勿論、画面の前面には当時の三年生の姿が映っていましたが、その背後にはまだあどけなさの残る当時の一年生、つまり、皆さんの真剣な姿が見え隠れしていました。そこで、皆さんは何を感じ何を学びながら、今につなげてきたのでしょう。
 今の自分たちは、与板中学校という歴史ある学び舎の歴代の生徒たちが連綿と築き上げてきた伝統の上に立たせていただいている。このことを決して忘れてはなりません。

 B 保護者の皆様

 次に、お家の方々への感謝です。
 お家の方々は、皆さんが思春期を迎え、しかも、世界規模の様々な難題に見舞われる中、皆さんを支え続けてこられました。様々なご心配やご苦労がおありだったのではないかと推察しています。親の心配や苦労は、皆さんが親になって初めて分かることかも知れません。でも、それが皆さんの成長を間違いなく支え続けてきたことも忘れてはなりません。
 保護者の皆様、絶えずお子さんのことを気にかけながら共に歩んできてくださって、本当にありがとうございました。この三年間、絶えず、学校教育への御理解と御力添えをいただきましたことと併せて、深く御礼申し上げます。

 C 地域の皆様

 最後に、地域の皆様への感謝です。
 ご紹介が遅くなりまして申し訳ありません。本日は、ご来賓として、与板支所支所長 川合 和志様、後援会長 丸山 信雄 様はじめ、十二名の皆様に御臨席賜っております。誠にありがとうございます。
 地域の皆様からは、物心両面の御支援をいただきました。後援会費は、皆さんも含めて生徒の成長のために使わせていただきました。挨拶がよい、等のお褒めのお電話を何回もいただきました。
 土日に地域で皆さんも含めて生徒が活躍できる場を設けてくださいました。それも、生徒や先生方の負担にお気遣いいただきながら。春は、空の青と桜のピンクと木々の緑に囲まれた旧黒川沿いでの河川清掃。丘の上の楽山亭が見下ろす中での吹奏楽部のコンサート。秋の紅葉の下、時空を超えたかのような気分で練り歩いた天地人行列。歴史と伝統ある与板地域の愛の心が皆さんを見守り、成長を後押しし続けてきたことも忘れてはなりません。

3 贈る言葉

 さて、卒業生の皆さん。今皆さんに伝えたい最大のメッセージは、「次のステージこそさらなる成長のチャンスである。」ということです。新たな出会いがあります。新たなできごとがあります。そこでは、いいことばかりではないかも知れません。傷付くことや痛みを感じることもあるかも知れません。でも、それを乗り越えた先には、新たなストーリーが待っています。
 「さらなる成長のチャンス」をものにするために、次のことを心掛けて欲しいと思います。それは、不幸が襲ってきたとき、自分だけが苦労していると思い込まないことです。仮に次から次へと不幸が手をつないで襲い続けてきたときでさえ、不平・不満ばかりを口にするのではなく、勇気を出して誰かに相談し、解決できなくても解決に向けて挑戦するのです。そして、感謝すべきことを日々心にメモし続けるのです。不平・不満だらけは自分をも本当に不幸にし、誰かへの感謝の心は自分をも幸せにします。「ありがとう。」この言葉は、誰をも幸せにし、世界に平和を齎す黄金の言葉です。

4 エピローグ

 最後に、……私たちを感動的なシーンに出逢わせてくれて、ありがとう。与板で培ってきた「幸せになる力」に自信をもってください。そして、新たに出会う人たちとともに、人生の新たなストーリーを創り上げていってください。  


   令和五年三月六日
                  
            長岡市立与板中学校校長

在校生代表による「送ることば(送辞)」

 厳しい冬の寒さもやわらぎ、春の訪れが感じられる季節となりました。この春の良き日に、与板中学校を卒業される43名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生を代表し、心よりお祝い申し上げます。
 私たち後輩のお手本となり、優しく笑顔で接してくださった先輩方。委員会活動や部活動、体育祭などの行事では、全校の中心となって私たちを導いてくださいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
 体育祭では、『奮×結=飛耀』のスローガンのもと、赤団と青団が一致団結し、競い合った、良い一日になりました。各軍団のリーダーが中心となり、全校で素晴らしい競技、応援、パネル、Tシャツ、小道具を作り上げました。どの場面でも、3年生の皆さんが積極的にリードしてくださいました。そのような姿を見て、私たちも気持ちが高まり、体育祭を楽しむことができました。
 委員会活動では、日常活動に加え、さらに与中を良くしようと、1年生から3年生全員が協力して活動してきました。そして、それをまとめてきたのも3年生の皆さんでした。時には、悩みなどもあったと思いますが、お互いに協力し合って、委員としての役割を果たした皆さんを、私たちも見習いたいと思います。
 部活動でも、たくさんのことを教えていただきました。私が所属していた吹奏楽部では、楽器の技術や基礎知識だけでなく、挨拶や礼節面も教えていただきました。後輩である私たちの成長を温かく見守って、アドバイスをくださり、私たち1、2年生を支えてくださいました。また、部活動だけでなく、学校生活のあらゆる面で、3年生の後ろ姿は、後輩の私たちにとって、とても大きな存在でした。
 1年生は1年間、2年生は2年間、3年生の皆さんと学校生活を共に過ごしてきました。常に私たちをリードしてくださり、与板中学校のお手本であったのは、3年生の皆さんでした。そのような皆さんが卒業してしまうことに、私たちは寂しさとともに、不安も感じます。
 けれども、4月からは、1年生は先輩となり、私たち2年生は最上級生になります。今日まで引っ張ってくださった3年生の皆さんが、安心して卒業して行けるよう、先輩として、最上級生としての自覚をもち、良き伝統を受け継ぎ、より素晴らしい与板中学校を作り上げていきます。
 皆さんは、4月から別々の、新しい道に進むことになります。楽しいことだけでなく、時には壁にぶつかることもあるでしょう。そのような時は、与板中学校で学んだことや思い出を糧に、頑張ってください。在校生一同、応援しています。
 最後に、卒業生の皆さんのご健康とご活躍を心からお祈りし、『送ることば』といたします。

卒業生代表による「別れのことば(答辞)」

 雲の晴れ間から差し込む日差しが春の訪れを感じさせる時期になり、私たちは今日、卒業という大きな節目を迎えています。今、胸に様々な思い出が浮かんできます。気が付けば、中学校の3年間が終わろうとしています。楽しかった日々、苦しかった日々、笑い合った、誰かと泣いた日々、この3年間、葷星学年一人一人、43通りの日々がありました。その一日一日が今、大切な思い出となってよみがえってきます。
 あっという間に過ぎた3年間も、桜の花が咲き誇る中の入学式から始まりました。まだ小さな体で、大きな中学校へと、楽しみな気持ちもありつつ、不安な気持ちも持ちながら始まった中学校生活。3年間でたくさんのことを経験できました。
 例えば、1年生から続けてきた部活動。先輩に先生、コーチそして仲間に支えられながら、それぞれの目標に向かって、楽しく、熱心に活動できました。時にはぶつかり、くじけ、悔しくて泣きたくなるような時もありました。結果が出ない日々もありました。そんな日々があったから、人間として成長でき、努力することができるようになり、今の自分がいるのだと思います。そんなすべての経験が、大切な思い出です。
 そして、心に深く残っている行事といえば、体育祭ではないでしょうか。『奮×結=飛耀』のスローガンのもと、夏休みから全校生徒で準備を行い、体育祭を成功させることができました。あの時はまだ暑く、みんなで汗を流しながら、必死に、何度も何度も考えて悩み、ダンスやTシャツ、パネル、小道具を作り上げました。また、全校生徒をまとめるために、時には言い合いになり、大変で、ため息が出ることもありました。そんな大変な時も常に助け合い、辛くても笑って楽しく乗り越えてきた葷星学年。この仲間だったから、体育祭はあんなにも熱く、素晴らしいものになったと思います。心から「この仲間で良かった」と思える、尊い思い出です。
 もう一つ忘れられないのが、9月に行った金沢への修学旅行。新型コロナウイルスの影響で、準備の面で大変な部分がたくさんありながらも、先生方が一生懸命準備してくださいました。1日目のタクシー研修では、班ごとに金沢市内を巡りました。歴史を感じさせる金沢市の町並みが印象的でした。親切なタクシー運転手さんや、仲間とともに巡ったこの日は、最高の思い出です。2日目は、のとじま水族館に行き、ジンベエザメやイルカショーなどを見ました。また、世界一長いベンチで走ったり、写真を撮り合ったりしました。ベンチから見えた日本海に、太陽の光が反射して何とも幻想的で、すごくきれいでした。3日目に行った白川郷は、自然が豊かであり、水もきれいで素晴らしい所でした。そこで友だちが、買ったおみやげの傘とお面をかぶって街を歩いていた姿がとても面白く、今でも印象に残っています。
 このように、数々の思い出が今でも鮮明に蘇ってきます。もちろんこれだけではなく、一人一人の思い出があると思います。こんな大切な日々の思い出や経験とともに私たちは成長し、今の私たちがいます。仲間と協力して何かを成し遂げること、必死に努力すること、でもその努力が報われないことがあること、それでも必死にもがき前に進むこと、私たちは今日まで前進し続けて来ました。だから、今日という日があるのだと思います。まさに私たちの軌跡です。そんな軌跡を歩んで来れたのも、周りの支えがあったからです。
 まず、両親。いつも私たちの隣にいてくれて、楽しく笑った日々も、泣きたくなるような日々も、一緒に泣いてくれたり、時には言い合いになったりして、傷つけてしまったこともあるかもしれません。それでも、いつも影から支えてくれて、どんな時も守ってくれました。だから私たちは、強くなることができました。行事があれば、お弁当も作ってくれました。今まで支えてくれて、ありがとうございました。この感謝の思いは、すべて伝
えきることのできないほど大きなものです。
 次に、先生方。日々の学校生活、日々の努力を知ってくれている先生方は、私たちの学校生活の中で心強い存在でした。また、先生方とした授業や、行事の準備を一緒にしたこと、日々の雑談など、楽しかった思い出がたくさん浮かんできます。たくさん迷惑もかけました。たくさん怒られました。私たちをこの晴れ舞台に導いてくれたのは、他でもない先生方です。本当に、先生方のおかげで、楽しく成長できた中学校生活でした。ありがとうございました
 そして、私たちについてきてくれた在校生の皆さん。頼りない会長ながらも、みなさんがしっかりついてきてくれたおかげで、何とか今年度の信優会活動をやりきることができました。まだまだ課題のある信優会です。来年度、会長を先導に、「永笑学年」、「協翼学年」、そして新1年生の全員で、より良い信優会、過ごしやすい与板中を作っていって下さい。私たちは応援しています。
 最後に、最高の仲間。言葉では語り尽くせないほど、長い日々を共にしてきました。保育園、幼稚園、小学校からの仲です。もうお互いのことをよく知っていて、毎日たくさん笑いました。時には喧嘩もして、お互い、辛い思いをしたこともあったでしょう。それでも、困った時は助け合い、いろんなことを成し遂げてきました。悔しくて一緒に泣いたこともありました。そんなすべてが、大切な、大切な、友との軌跡です。この仲間だからこそ、ここまでの歩みを築くことができました。本当にありがとう。
 これらの感謝を胸に、葷星学年43人は、与板中学校を飛び立ち、新たな環境へとはばたきます。これからも、何度も、何度も、ため息をついて、くじける時があると思います。これからも、人とぶつかる時があると思います。たくさん失敗もすると思います。でも、諦めずに、これからも成長していきます。
 先生方、心のどこかで応援してくれるとありがたいです。そして、両親。こんな私たちですが、新たな仲間とともに、これからも成長していきます。私たちの近くで、成長する姿を見ていてください。これからも、よろしくお願いします。
 今までの心からの感謝と、これからの葷星学年の成長を願って、別れの言葉とさせていただきます。

第76回卒業証書授与式が挙行されました!

 本日、第76回卒業証書授与式が挙行されました。卒業生は、卒業証書をしっかりと受け取り、学び舎を巣立っていきました。卒業合唱『Story』も優しい歌声で、聞き手を魅了しました。

 参列してくださった保護者の皆様、ご来賓の皆様、卒業生の門出を祝福していただき、誠にありがとうございました。
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卒業式の予行演習をしました!

 いよいよ3月6日(月)は卒業式です。本日はその予行演習をしました。在校生も体育館に入り、入退場の音楽(威風堂々)は吹奏楽部による演奏です
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生活習慣の改善に向けて

 10月27日(木)から11月2日(水)までは「ここからウイーク」でした。自分の生活習慣についてタブレットを使って日々振り返りをしながら、生活習慣の改善に取り組みました。その中で、健康委員会が特別企画を行いました。『ここから壁画』です。目標を6項目中5項目以上達成した生徒の人数分、職員玄関前廊下の壁画にピースを貼るという活動です。

  健康委員会「ここからウイーク」『ここから壁画』

                      健康委員長

 健康委員会では、楽しく生活習慣の改善に取り組んでもらいたいと考え、『ここから壁画』を実施しました。これは、「ここからウイーク」の目標達成状況に応じて、壁画にピースが貼られていくものです。提案したときは、1ピースも貼られないのではないかと不安がありました。でも実際にやってみたら、思っていた以上に多くの人が目標を達成できていて、各自が工夫して自分の目標を達成しようと頑張っている様子が見られました。達成できなかった人にも、生活習慣の改善を意識してもらえたと思います。

 今回は、680ピース中、516ピースが貼られました。たくさんあったピースのほとんどが貼られていて、全校の皆さんの頑張りが現れたものになりました。今回は、残念ながら壁画は完成しませんでした。次の機会には、今回の経験を踏まえて、さらにみんなが楽しく取り組めるような計画を立てたいと思います。
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体育委員会主催「球技大会」 その2

 結果が出ました。体育委員長から表彰してもらいました。
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合唱コンクールを振り返って2

   楽しく終われてよかった!

                   合唱コンクール副実行委員長

▼今年の合唱コンクールは、「横のつながり」をとても深められたと思います。
▼私のクラスでは、初めは本気で取り組んでいる人が少なくて、歌も気持ちもバラバラでした。だけど、練習を重ねるに連れて、返事が良くなってきたり移動が素早くなったりして、みんな楽しそうに歌うようになりました。そして、最後の練習のときは全員で感想を言い合って円陣を組みました。私は、そのときにクラス全員の気持ちが一つになったと感じました。最優秀賞は取れなかったけれど、今まで努力してきたことは無駄ではないと思うし、3年A組だけの合唱を誇りに思います。
▼今年度は、スローガン『楽声』の意味どおり、どのクラス・学年も楽しく、それぞれの声が綺麗にハモった合唱になっていました。個人としても全体としてもお互いに高め合い、成長できた合唱コンクールになったと思います。
▼最後の与中祭を楽しく終われて良かったです!!来年も良いものをつくれるようにがんばってください!

合唱コンクールを振り返って1

  感動と感謝と

                   合唱コンクール実行委員長

▼まず、全校の皆さん、合唱コンクールお疲れ様でした。
▼私は、合唱コンクール実行委員長として、運営に携わったり、クラス合唱・学年合唱がより良いものになるように、パートリーダーや指揮者・伴奏者・他の実行委員と協力し合ったりすることができました。
▼1年生は、綺麗な歌声が体育館中に響いていて良いと思いました。
 2年生は、人数の多さを活かした迫力ある合唱で良かったです。2年A組は、男女の音のバランスが良く、綺麗で美しい合唱でした。2年B組は、強弱もきちんと付いていたし、最後の部分の迫力がすごくて圧倒されました。
 3年生は、たくさんの行事が重なってギリギリになってしまったけど、本番で一番良い合唱ができたと思います。3年A組は、最初の頃全然上手くいかなくて不安でした。しか
し、日々良い合唱に近付いていき、当日は一番の合唱ができて良かったです。3年B組は、どのクラスよりも男子の数が少なくて大変だったと思うけど、それを感じさせないくらいの合唱ですごいと思いました。
▼最後になりましたが、合唱コンクールが実施できるように準備してくださった先生方、ありがとうございました。そして、保護者の皆様、たくさんの温かい拍手を本当にありがとうございました。

テスト直後は、音楽鑑賞教室で癒されました!

 3限の音楽鑑賞教室が終わって教務室に帰ってきたある先生の一言。
 「あー、いやされたー!」
 さて、生徒の皆さんはいかがだったでしょう。

 昨年度に引き続き、新潟県内出身のプロの音楽家集団である「アンアンブル・オビリー」の皆様からおいでいただき、室内楽コンサートを実施しました。3限に1・2年生、4限に3年生が聴きました。

 
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皆さん、サイコーです! 〜 体育祭を終えて(遅ればせながら) 〜

1 当校の教育活動の柱
 当校では、「授業改善」と共に「特別活動の充実」を教育活動の柱としています。「特別活動」とは、望ましい集団づくりを通して生徒に人間関係づくりや社会づくりの資質・能力を育む教育活動です。そして、そこには学級活動・生徒会活動・学校行事が含まれています。

2 集団の問題解決能力(自治能力)を育むH先生の実践
 H先生は、私が尊敬する特別活動の大家です。小学校畑の方で、長年、学級づくりに一生懸命取り組んでこられました。退職してからは、県内各地で、特別活動の大切さや実践の方向性、その底にある理念等を伝え続けています。
 学級担任時代のH先生は、ある日、体育館での体育の授業が終わる何分か前に、児童にこんな活動(難題)を仕掛けました。ステージ脇に隠してあったバケツの中の水を体育館にぶちまけ、「さあ、次の時間に別の学年が体育館にやって来る。君たちはこの問題状況をどう解決するか、みんなで話し合い実行しなさい。」……私がそんなことをすると「はあ?先生が水をぶちまけたんだから先生が後始末をすればいいんじゃないですか!」と生徒に言われそうです。しかし、H先生の意図が児童に伝わっていますから、児童は話し合いながら問題解決に果敢にチャレンジしていったそうです。
 このエピソードは知る人ぞ知る伝説です。実際お会いするとH先生は決して鬼教師ではなく、明るく、人を温かく包み込んでくださる魅力的な方でした。ちなみに、このときの児童であったAさんは、その後、小学校の教員になり、やはり学級づくりに一生懸命取り組みました。今は大学の教授として特別活動の実践研究をさらに積み重ね、学校現場を指導・支援し続けています。

3 ピンチ・トラブル(難題)への対応力を発揮した与中生
 9月10日(土)に行われた体育祭の閉会式。挨拶をしなければならない私は、深呼吸をしながらある決意を胸に演台の上に上がりました。
 本当は「皆さん、サイコーです!」と言いたかったのです。だって、応援合戦で、赤団がピンチのとき青団は応援席で手拍子を送り赤団の内部では笑顔でフォローし合うし、青団が開始するとき赤団から「がんばれー!」という声が上がるし。さらに、放送の音が小さくなったとき、誰かが歌い出しそれにつられてみんなが歌い出すし。……ただ、「サイコーです!」と感情を露わにすると不覚な事態になることを恐れ、なるべくゆっくり、何がよかったを具体的に話そうと決意し、冷静さを装い続けました。
 誰のせいにも決してせず、ピンチを自分たち自身の問題として乗り越えようとする与中生の姿。それは、運動の得意な人も苦手な人も混在する赤団・青団、そして、信優会という集団(社会)の中でこれまでトラブルを乗り越えてきた与中生の真骨頂でした。私がこれまで付き合ってきた中学生の中でもなかなか見られない最高の姿でした。さらには、体育祭が終わった後にも、与中生は後片付けに誠心誠意取り組みました。また、後日、お互いに認め合い、感謝し合う活動も行いました。そこで感じた自己有用感や連帯感によって、与中生の問題解決の姿勢やお互いに思いやる姿は平常の学校生活にも生きている気がします。
 社会は、誰しにとっても完璧な環境をななかな用意できません。不測の事態が起こることは、近年の社会情勢・自然災害等からも明らかです。体育祭でピンチ(難題)に向き合い即時に対応した経験、そこで培った資質・能力は、未来社会を創り出す皆さんの「生きる力」であり、財産です。(放送機器の不調は誠に申し訳ありませんでした。事前に業者さんのアドバイスも直接受けながら入念な準備をした上でのトラブルでした。今後、原因を調査・特定し、改善に努めます。)

4 ふと思うこと
 当日、現1年生が与板小学校6年生のときの担任の先生が来校してくださいました。担任してもらった現1・2年生は嬉しそうに声を掛け、手を振っていました。体育祭を牽引した3年生の生徒の新潟日報『窓』欄への投稿が掲載され続けたとき、こども園の先生や元与板小学校の先生がお電話をくださいました。
 与中生の最高な姿に出会えた私たち与板中学校の教職員は本当に幸せです。それは、きっと与板幼稚園、与板こども園、与板小学校等の保育士、先生方の保育・教育が与板中学校に連綿とつながり、それを保護者・地域の皆様が支え続けてきてくださったお陰だと心から思っています。

体育祭の振り返り(青団小道具長)

 僕は青団の小道具長でした。モチーフが狼だったので、何か狼っぽい物を作ろうと思いました。その結果がしっぽでした。夏休みの準備では、小道具係全員が一生懸命作ってくれました。
 完成して応援リーダーみ見せると、とても喜んでくれたのでうれしかったです。団員全員に配ったときは「かわいい」という声がいくつも聞こえて、小道具係のやるべきことをしっかりこなせたことを実感できました。そして、本番の日には、総合優勝を取れてメチャクチャうれしかったです。
 3年間ずっと青団で勝てなかったので、正直泣きそうでした。僕は、この体育祭から、仲間を信頼し最後までやり切るということの大切さを知りました。

体育祭の振り返り(赤団小道具長)

 僕は、この体育祭を通して、最高の思い出は皆の思いを大事することで生まれると学びました。今回は、中学生として初めての小道具長を体験しました。最初から慣れないことが多く、投げ出したいと思うことが多かったです。それでも、他の小道具係のメンバーが積極的に協力してくれました。「できることはない?」などの言葉で、僕は一人じゃないと感じることができました。とてもうれしかったです。
 夏休みは、1・2年生が参加し、小道具を一緒に作りました。僕の慣れない指示でも、理解してくれてすぐ行動してくれました。そのお陰で、小道具作りを早く終えることができました。
 体育祭2日前では、チーム集会で小道具がたくさん壊れました。そんな中でも先生がすぐに来て修復をしてくれました。これらのことから、体育祭はみんなが協力して、良い思い出になることがわかりました。

青団Tシャツ長

 今年の体育祭もコロナ禍での開催で、いろいろな制約があったけど、最高の体育祭になったと思います。
 私は青団のTシャツ長をすることになり、ちゃんとできるか不安でした。でも、係の人たちが協力してくれたので、不安もなくなりました。1・2年生は言ったことをしっかりやってくれました。3年生はたくさんアイディアを出してくれたので助かりました。パネル・Tシャツの部では、準優勝という結果だったけど、迫力あるものにできたと思います。
 体育祭まで支えて下さった先生方、本当にありがとうございました。中学校生活最後の体育祭、とても楽しかったです。

体育祭の振り返り(赤団Tシャツ長)

 中学校生活最後の体育祭は負けてしまってとても悔しいけど、解団式で応援リーダーたちが話していたとおり、これまでの準備から当日まで本当に楽しかったです。
 私はTシャツ長として体育祭まで頑張ってきましたが、仲間と協力して良い作品を作るという達成感はこれが初めてのことだったのでとても楽しかったです。そして、賞を獲れて本当に嬉しかったです。
 体育祭を通して、仲間の大切さ、仲間と協力することの楽しさに気づくことができました。これからも仲間を大切にして、良い思い出をたくさんつくっていきたいです。

体育祭の振り返り(青団パネル長)

 自分はパネル長としてパネル係のみんなをまとめることができてよかったです。最初は自分がまとめられるかとても心配だったけれど、3年生の仲間が協力してくれたので心強かったです。1・2年生も3年生の指示をしっかり聞いてくれたので、とてもよかったです。
 パネル長になってから体育祭が終わるまでは責任感というものが大きかったけれど、終わったとき達成感に変わって最後までやり遂げることができてよかったなと思いました。

体育祭振り返り(赤団パネル長)

 最後の体育祭は、どの学年にも体調不良者が多くて、大変な体育祭でしたが、楽しい体育祭になりました。
 印象に残ったことは、やっぱりパネル・Tシャツ部門の優勝です。夏休み中にパネル係で一生懸命作ったパネルなので、優勝と言われたときはすごく嬉しくて感動しました。団のモチーフの鴉を迫力あるパネルに仕上げるのはとても大変でした。色もどんな色で塗ったらよくなるのか、常に考え、相談し、よりよいパネルになるように作業していました。作業中は、他学年との交流が多かったので、縦の関係を深めることができました。
 最初はパネル長としてちゃんとやれるか不安でしたが、終わった後の達成感がすごかったので、パネル長をやって良かったなと思いました。

体育祭の振り返り(青団応援団長)

 今年の体育祭で、まず何よりも応援優勝を取れたことがよかったです。正直、応援優勝も競技優勝も両方取れるとは思っていなかったし、しかも、総合優勝まで取れて、今までで一番の思い出になりました。
 最初、1〜3年生にダンスを教えるのが難しかったです。今まで経験者には教えたことがあるけど、未経験の人に教えたことがあまりなかったから、どう教えればいいか分からなくて、「1、2、3!」の数字のカウントで指示していたけれど、「次は手拍子!」のように言葉で具体的に指示した方がいいことを学びました。私は将来ダンス関係の仕事に就きたいから、体育祭のダンスで少し成長できてよかったです。
 本番、急に私が第1応援歌をしなければならなくなったとき、練習を一度もしたことがなくて、ぶっつけ本番でした。自分が間違えて応援を台無しにしたらどうしようというプレッシャーに押しつぶされていたときに、団員が大丈夫と言ってくれて安心させてくれました。仲間の偉大さに気づいた最高の体育祭でした。

体育祭の振り返り(赤団応援団長)

 私は初めて全校のリーダーになりました。なってみて、指示が下手だったり焦ったりして大変だったけど、1・2・3年生のリーダーやその他の人たち、先生などからアドバイスをもらいながら、何とか体育祭を終えることができました。
 去年は準優勝だったのですがそれなりの悔しさがありました。でも、今年は悔しさもあったけど、楽しく、うれしく終わることができました。コロナなどでいろいろ制限された部分があって、当日は暑さで崩れる人が多い中、解団式までしっかりできてよかったです。
 支えてくれた先生方や友だち、青団の人たち、本当にありがとうございました。

体育祭の振り返り(青団軍団長)

 今回の体育祭の練習から本番までを通して、自分は協力することの大切さを改めて学びました。
 練習のときからいろいろなトラブルがありましたが、応援リーダーだけでなく、青団全員で協力したことで乗り越えられたと思います。
 本番のダンスでは、途中で音楽の音が小さくなってしまったけど、ある人が歌い始めてくれました。それがすぐみんなに広がっていったときに、協調性が感じられてとても嬉しかったです。
 総合優勝という結果をみんなで残すことができて良かったです。関わった人全員に感謝したいです。
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グランドデザイン

年間行事予定表

学校だより

給食だより

保健だより

登校許可証明書

登校許可証明書・出席停止報告書

いじめ防止

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コミュニティ・スクール通信

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2学年おたより

3学年おたより

学習関係