全校meet(オンライン)集会にて

 7月25日(月)の5限は、急遽、体育館での全校集会を、chromebookを使った全校meet(オンライン)集会に変更して実施しました。

 特設水泳部による県大会の報告、吹奏楽部による地区大会の報告、そして、表彰、校長の話等がありました。

 また、当校代表生徒による「わたしの主張」の発表がありました。下記が、その発表原稿です。


   人生の大きな柱  


 自分には四つ離れた兄がいる。兄は僕に比べてなんでもできた。それは兄が僕と同じ年のときでも同じことが言えた。兄は僕にとって憧れの存在で、僕たちは仲のよい兄弟だった。
 「どうせ兄には叶わない」そう思うようになったのは僕が6年生になってからだった。中学生になって、難しくなる授業や定期テスト、部活動……みんなが何でも当たり前にこなしていて自分だけが置いて行かれる。そんな場面を何度も経験し、みんなの成長を不思議と怖く感じた。特に、兄の存在は自分の中で大きかった。「兄さんはできたのに」小さなことにつまずくたびにそんな声が聞こえてくるような気がした。憧れだった兄はいつしかコンプレックスの対象になり、僕はだんだんとしたいことが見つからないし、見つかってもしようとも思わなくなっていった。
 いつも優しく接してくれている友達や家族にも迷惑をかけているような気がして自分が嫌いになった。「自分は失敗作かもしれない。みんなが僕を兄や友達と比べて残念がっているのだ。」と思い始めた。自分でもいいことだとは思わなかった。抜け出そうとして努力してみたこともある。塾を変えたり、今までよりも勉強を頑張ってみたり……。けれどもそう簡単に成績が上がるわけもなく、結局投げ出してしまう。中途半端でグラグラ揺れている僕は、まるで柱のない建物みたいなものだった。
 そんなある日のこと、僕が塾から帰ってくるとテレビからこんな言葉が聞こえた。「自分を他人と比較するのではなく他人の役に立てる長所を探せ」この言葉だけが切り取られたように耳に飛び込んできた。まるで自分に語りかけられているような気分だった。
 「自分の長所って何だろう?」「自分でも人の役に立てるのだろうか。」この言葉をきっかけに、僕は改めて自分の長所を探し始めた。苦手だったことや馬鹿にされるかもしれないことにも挑戦した。
 たとえば料理。もともと休日の昼食を作ることはあったが、見よう見まねで他の料理にも挑戦した。オムライスはうまくいった。生姜焼きは味付けに失敗した。どんな料理も兄は喜んで食ベ、うまいとほめてくれた。失敗作も兄と一緒に食べると美味しかった。二人で食べる楽しさ、役に立った嬉しさを感じた。兄がコンプレックスの対象ではなくなっていた。
 そして、設計やデザインへの憧れ。小屋を作ってみたいとデザイン画を描き、パソコンで設計をしようとした。デザインを調べ、材料を集めて自作のキャットタワーも作った。猫は使ってくれなかったが、好きなことで誰かの役に立つ達成感を味わった。
 僕の中で何かが変わり始めていた。好きなことをやる楽しさを思い出した。できなくても挑戦できたことで、自分の頑張りを認められるようになった。成功したことも失敗したこともある。小さな成功を重ねるうちに、少しずつ自信がつき、自分を大切にしようと思えるようになった。
 過去の自分に伝えたい。自分のことが嫌いで他人が羨ましいときこそ、他人と比べるな。過去の自分と比べるのだと。他人に合わせて萎縮すると、自分で自分を押しつぶしてしまう。自分を大切にするとはそういうことなのだ。もちろん、僕より優れている人など山ほどいる。でも、自信があり何でもためらわずにやっている人はそう多くない気がする。みんな、不安や自信のなさを乗り越えて何かに挑戦しているはずだ。
 兄についても同じだ。自分自身が作り上げた「できる兄」が壁になって、その先が見えなくなっていたのだ。でも今ならわかる。兄にもできないことがあり、自分の方が兄よりできていることもある。対等な目線に立ったとき、等身大の兄が見えてきた。けれども兄は兄だ。弱いところが見えても嫌いにならない。僕にとって大切な存在だ。だからこそ、自分の弱さを見せても大丈夫。自分は自分で大切な存在なのだと今は思える。
 この気づきは、これまでの自分との決別だ。こうやって悩んだ経験こそが、僕の背骨。これからの人生の大きな柱になると思う。
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体育祭に向けて

 体育祭に向けて、いろいろなことが始動しています。
 体育祭づくりは、子どもたちによる未来づくりです。きっと、いろいろなことを経験し、学び、成長してくれることでしょう。
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ボランティア委員会主催の「フラフープ送り」で【仲間づくり】【絆づくり】!

 今日(7月19日)の生徒朝会で、ボランティア委員会がとてもすばらしい取組をしてくれました。プラス班(異学年縦割り交流班)ごと、並びに、体育祭の軍団ごとに、メンバーで「フラフープ送り」をしたのです。

<第1段階=プラス班(異学年縦割り交流班>ごとに>

 まず、プラス班ごとに実施しました。手をつないだ隣同士で、フラフープを自他の身体を通しながら渡し続けるのです。渡し終わったら一斉に座ります。笑顔が自然に生まれ、歓声があちこちから湧き起こりました。

<第2段階=体育祭の軍団ごとに>

 次に、ボランティア委員長が「今度は体育祭の軍団ごとに実施します。」とアナウンスしました。最初は「えっ?」という反応、でも、次の瞬間、「あー、軍団員全員でやるんだ!」という納得。
 Aさんは自分の身体を通ったフラフープを隣のBさんの頭上に上げました。頭からすっぽりとフラフープを入れBさんの身体を通そう、と考えたのかも知れません。お互いの心と息が合っているとうまく渡し続けられるのだなあ、と感じながら、見ていました。

 異学年同士の「縦のつながり」、同学年同士の「横のつながり」、そして、体育祭の軍団ごとの「斜めのつながり」、つまり、【仲間】同士の【絆】が一層深まったのではないでしょうか。

 生徒会(信優会)スローガンの「Cross」の実現に向けて、アイディア豊かな取組でした。ボランティア委員会の皆さん、ありがとうございました。


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新しい社会を生きる皆さんに知っていてほしいネットのこと

 6月29日(水)の午後、情報社会をどう生きるか、ということに関わる講演会を行いました。講師は、インターネット利用アドバイザーの大久保真紀さん。長岡市の教育委員も務めていらっしゃいます。
 以下は、その概要です。生徒の皆さんは、一生懸命考え、積極的に話し合っていました。その姿に、大久保さんは感心・感動してくださいました。

1 目的と手段
 コロナ禍で多くの行事が中止になりました。やりがいを失い、楽しさが奪われ、辛い思いや悔しい気持ちを味わった人もいることでしょう。そんな気持ちのとき、動画やゲーム、SNSに救われた人もいるのではないでしょうか。学校も休校がありましたが、オンライン授業ができるようになりました。
 ICT機器を、興味のあること、夢中になっていることに活用しましょう。
 音楽が好きな人は、楽器が無くても、弾けなくても、パソコンの作曲ソフトで音楽を作ることができます。そして、世界に配信できます。
 ピアノが好きで、ぜひ自分の演奏をたくさんの人に聞いてもらいたい、と思っている人がいます。その目的の実現のために、YouTubeを手段として使うのです。夢を叶えるために、ICTを活用するのです。
 校内限定のSNSづくりに取り組んでいる中学校があります。DX(デジタルトランスメーション=ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させること)の最先端を行く中学校にしたいと頑張っています。
 藤井聡太さんは、将棋が強くなりたいという強い思いで、パソコンを使ってAIと対戦しながら練習しています。大人の誰もがそれを止めることはしません。
 スマホやSNSを使うことが目的ではありません。手段です。自己実現のための道具として使っていきましょう。ICTは、皆さんがやりたいこと、自分の能力や可能性を広がることのできる道具です。

2 インターネットの2面性
 インターネットには2面性があります。便利さというな光の部分、危険という陰の部分です。
 道路を当たり前に歩いているように、インターネットを使うことも当たり前になってきました。事故に遭わないために、お互いに気持ちよく歩けるように交通ルール・マナーを守っていますよね。インターネットも同じです。インターネットが便利で楽しいツールであるためには、使い手一人一人の意識が大切です。家族も先生も、皆さんにICT機器とうまく付き合って欲しいと心から願っています。

3 インターネットの意味
 「皆さんが使っているインターネットって何?」って聞かれたら、皆さんはどう答えますか。ネットとはネットワークの略、つながりのこと。インターとはインターナショナルの略、国際的・国際間という意味。したがって、インターネットとは世界中の情報伝達機器、ネットワーク全体の仕組みのことです。だから、世界中の人とゲームができるのです。SNSでやりとりができるのです。世界中の様々な動画を見ることができるのです。

4 ルール・マナー
 ICT機器でトラブルを起こす人は、きっとこんな意識でいるのでしょう。
 「楽しいし、うちらだけだし、面白いからノリで何となく大丈夫でしょ。」
 TikTokを一番多く使っているのは誰でしょう?……40代の男性です。2020年に、女子高校生にストーカー行為をした男が逮捕されました。LINEで「会いたい」「下着を見せて」などというメッセージを繰り返し送信し続けた疑いです。インスタグラムに投稿された顔
写真を自身のSNSのアイコンに設定した人もいます。
 ネットへの投稿は、「うちら」の範囲を越えるのです。さあ、皆さん、自分の画像の扱いはどうなっていますか。裸の写真をスマホに保存している人はいませんか。

5 情報の正体とその影響
 情報(文字・音声・画像など)は「0」と「1」との組合せです。例えば、「A」という文字は「10000001」と表現します。「うざい」は右図(省略)のとおりです。「0」と「1」とでできた情報だから、デジタルデータはコピーが容易なのです。劣化しないで残るのです。そして、デジタルデータは地球規模のネットワークで運ばれて拡散するのです。
 さあ、皆さん、どんなことだったらネットに書き込んだり友だちとやりとりしたりしてもいいのでしょうか。女子高校生にわいせつ画像を送らせた元ユーチューバーが略式起訴された、という新聞記事がありました。好きな人、憧れの人に「裸の写真を送ってほしい!」と言われてもきっぱり断れますか。新聞やニュースで伝えられる問題を自分のこととして考え続けてください。「鍵付き、個人チャットだから大丈夫」ということは無いのです。ツイッターにおいて、他人のツイートを引用する際にリツイート機能を使うことになりますが、スクショ(スクリーンショット=ディスプレイの画面をそのまま画像データとして取得する操作、及び、そのようにして取得された画像データ)によるツイートの引用(リツイート)は著作権侵害に当たるという判決がありました。
 バイトテロ(バイト先で従業員が商品・備品等にいたずら・ふざけをしている様子をSNS上にアップロードすること)、いじめ動画や根拠の無い噂を書き込むこと等から炎上してしまう事例が後を絶ちません。すぐに写メや動画を撮りがちですが、それをすぐにSNSに投稿していいのでしょうか。よく考えてから決めることが大切です。アップロードする人にとっては非日常のできごとでも、そのできごとの当事者は世界中に発信されたいとは思っていません。
 皆さん、無意識に書き込みや投稿をしていませんか。SNSやネットだからできること、SNSやネットだからしてはいけないこと、じっくり考えてみてください。

6 表情の見えない書き言葉の危険性
 SNS上に書き込む言葉は書き言葉です。文字言語だけのコミュニケーションには表情やしぐさがありません。自分が伝えたいことが相手に伝わらないことが少なくありません。誤解を招き、トラブルにつながることが多いです。SNSなどは顔を合わせた現実の会話と異なり、途中で遮られることがなく、言いっぱなしです。能動的な発信だけで成立します。

7 ネットいじめ
 若者ほどネットいじめに加わりやすいと言われています。ネットいじめとなる発言をする意欲が高い若者は大人と比べて40%も多いそうです。若者の脳はブレーキの無い車のようだと言われています。未成年者の脳は急な決断・判断をする部分が未熟な状態なのです。投稿前は必ず「ちょっと待て」の心構えをもってください。嫌な思いをする人がいないか発言・発信・送信前に必ず確認してください。また、困ったら一人で抱えずに、近くの大人にできるだけ早く相談してください。

8 親の立場から
 ゲームやスマホをすることは悪くありません。でも、親はこんな気持ちです。
「宿題も自学も終わっていないのに、早く寝なさいと言っているのに、なんでずーっとやっているのよー!!」

9 まとめ
 大切なのは「このときはやらない!」という自制・行動できる力です。
 台湾のデジタル担当閣僚のオードリー・タン氏はこう言っています。
 「ネットは距離も時間も越えます。デジタルの世界は無限です。皆が同じスタートラインに立っています。」
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