いじめを深く考える【2】〜4年生最初の方は、子どもは「そんなことするわけないよ〜」という表情で聞いていましたが,読み進めるに従って,次第に表情が硬くなっていく様子が見られました。そして,最後の項目を読み上げた後に,「どれか一つでも当てはまったことがある人は,手を挙げてください」という問い掛けに対しては,全員の子どもの挙手がありました。 いじめによる自死は「どこか知らない遠い世界の話ではなく,私たちにとって身近な話になり得る」ということが,子ども全員の挙手から伝わってきます。 この社会生活をしている私たちにとって「いじめ」はそこらに転がっていそうなくらい身近であると感じます。そして,そんないじめに気付くことができず,止めることができず,この世に一つしかない大切な命が失われていることもまた,事実なのです。 以上の話を踏まえ,子ども同士で意見や感想の交流をしました。どの子どもも真剣に話していました。「実は僕も・・・」と,過去の過ちを伝えている子もいました。自分のことに向き合っている姿でした。 いじめは,とても悲しく残酷です。それでいてとても身近です。 授業後の子どもの振り返りからは、「いじめを自分事として捉えることができた」という姿が見えました。どこか遠い世界の話ではなく,自分も仲間もいじめをやっていたことを改めて知ることができたのではないかと思います。 |
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