子どもたちが一つの目標としている文化祭まであと少しです。
文化祭のステージ発表に向けて、「ビューティフルネーム」の歌唱練習と、「エーデルワイス」のリコーダー合奏の練習に取り組んでいます。
また作品展に向けては、「うれしかったあの時」というテーマで、水彩画制作をしています。
いつも感心するのは、スマイル学年の子どもたちの「何でも楽しもう、がんばろう」とする集団としての前向きな姿勢です。得意・不得意や、好き・きらいはあると思いますが、どんな活動にも笑顔があり、がんばりが見られるのです。それには「分かち合う」ことが関係しているように思います。
最近、昼休みに教室でリコーダー練習をする子が増えてきました。もともとリコーダー演奏が好きな子たちに加えて、苦手だと言っていた子も加わっています。練習をがんばっていると、達成感を味わう瞬間が訪れます。「やったー!最後まで(リコーダーの演奏が)できた!」と喜ぶ子の周りには、笑顔で拍手をする子どもたちがいました。個人の成長の喜びを、周囲のみんなで分かち合っている姿です。
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今週は、理科の学習で水道公園周辺に虫捕りに出かけました。
グループで協力して、昆虫を捕まえました。虫が大好きな子は、先頭に立って虫をどんどん捕まえました。虫が苦手な子は、初めは周りから見ているだけなのですが、次第にその雰囲気に引っ張られます。
そして、「私、初めて虫捕まえた!結構平気だった!やったー!」という歓声が上がりました。虫がたくさん入った虫かごをみんなで覗き込んで、喜びを分かち合っていました。
その後、学校の理科室に帰って虫の観察をした際、コオロギがつがいになっている様子を見て、ある子から「結婚してる!結婚してる!」という声もおきました。すると、自然と周りから拍手が起こり、クラス全体に広がりました。これも、発見と喜びを分かち合っている姿です。
このように、集団で過ごす学校生活では、子どもたちは「分かち合う」ことによって楽しさや喜びを倍増させるとともに、苦しさや困難を半減させていることが分かります。先日の持久走練習や大会でも、みんなで取り組むことで苦しさを乗り越え、大きな達成感を感じることができたのだと思います。
文化祭も、みんなで練習をがんばり、成長の喜びを分かち合う機会にしたいと思っています。