2月19日(火)に,「平成30年度表町小学校鼓笛隊移杖式」が行われました。
この移杖式をもって,スター☆の子どもは自分が受け持っていた楽器を後輩に託しました。
この日を迎えるまで,およそ2か月半の期間がありました。昨年から,水曜日の昼休みと金曜日の5時間目を練習時間に充てることにしていました。しかし,子どもは設定された練習回数だけでは満足な準備で移杖式を迎えられないと考えたようで,自主的に練習する日を増やしている姿が見られました。
鼓笛隊移杖式に主体となって演奏する学年は5・4年生です。6年生は最初の第一校歌と栄誉礼だけが発表の場面ですので,練習しなければならない時間もそう多くはありません。むしろ,5・4年生に鼓笛のレパートリーを教えることがメインになる期間です。6年生の鼓笛隊移杖式に向けた様子を見ていて,成長したと感じていたことがあります。それは,「相手に尽くす」「相手の成長を喜べる」に見られる心の豊かさです。
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移杖式を終わってからの子どもたちの振り返りからは、鼓笛隊を無事に引き継ぎできた喜び,仲間へのねぎらいや感謝,後輩の成長の喜びがつづられていました。
ふと,1年以上過去のスター☆を思い出してみます。休み時間に「少し手伝える人いますか?」と声を掛けても皆自分のやりたいことを優先し,快く手伝ってはくれませんでした。「ありがとう」「がんばったね」という感謝やねぎらいの言葉も多いとは言えませんでした。
今はどうでしょうか。学級でのノートの返却,教室の整頓,会議後の多目的室の片付け,全て子どもが自主的に,そして相手のために行っています。
学級での言葉も「ありがとう」「ごめんね」「すごいね」「やったじゃん」など,相手の気持ちに寄り添った感謝やねぎらいの言葉が多く聞かれます。この2年間で,一つ一つの経験を積み重ね,心が豊かになったことを感じます。
それも表町小学校で大切にされてきた伝統や生活,文化,地域の皆さまのご協力,何より「よりよくなろう」と粘り強く学んできた子どもの努力があったからこその成果です。本当に喜ばしいことです。
鼓笛隊を卒業し,小学校の卒業までの授業日が18日となりました。いよいよ新たなステージが間近です。