きょうの授業、ピックアップ!〜古代の税金〜もだいぶ進んで、もう奈良時代。きょう取り上げているのは、農民の暮ら しや貴族の暮らしです。 奈良時代の農民はとても貧しい生活をしていました。ぼろぼろの衣類を 身にまとい、食事も満足に取れなかったことを資料から学びました。 当時の農民は租庸調という税金を取られます。祖はいわば年貢です。こ れがわずか3%程度だったといいます。百本の稲のうち、3本分だけ支払 えば終了。意外と軽い負担です。庸は労働ですが、麻布を収めても代用で きたそうです。調は地域の特産物。ではなぜ、3%の軽い税金なのに農民 の暮らしは貧しいのか。教師は生徒に考えさせ、話し合わせます。 理由は2つあって、一つは天候不順。予定通りに収穫できない年も多く あったそうです。 もう一つは、国は、農民に稲を栽培させるとき、種もみを貸し付けてい たそうですが、その利率がなんと5割。むしろ、国は祖よりも種もみを貸 していた方がもうかるのです。 昔の歴史の学習ではありますが、このような学習をとおして、搾取され れる人間の怒り、特権階級の傲慢さなど、現代にも通じる社会の矛盾に気 付いたりします。 |