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式辞 今年も、たくさんの雪が降り積もり、ここ深沢の地でも、冬らしい冬を実感することができました。そんな雪も解け始め、春に向けて全ての生き物たちが動き出し、命のエネルギーがたぎり始めた この春のよき日に、第75回 卒業証書授与式を迎えることができました。 「クローバー学年」4名の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。皆さんは、いつも明るく楽し気に活動していました。その微笑ましい姿は、正に幸せの四葉の「クローバー」でした。この「クローバー」という言葉を選んだ時、皆さんはきっと、いつも4人が揃って活動することのすばらしさと喜びを思い描いていたことと思います。それから6年間、力を合わせて頑張ってきましたね。 今年度もコロナ禍で、思うような活動ができないこともありましたが、皆さんは、不平を言うことなく、いつも笑顔で、楽しそうに取り組んでいました。だから、そんな皆さんの姿を見て下級生はコロナ禍でも、安心して活動することができました。四葉の「クローバー」は、見た人を幸せな気持ちにしてくれます。4人の皆さんは正に、四葉の「クローバー」のような存在でした。 今年度の運動会は無観客で行いました。そんな中、みんなの意識を高めるために、4人が最高学年としての自覚をもち、堂々と競技をする姿を見せ、リーダーとしても、集団をしっかりとまとめていました。皆さんは、どんな時でも、明るく楽しく頑張る姿を見せながら下級生を引っ張る頼もしく優しいリーダーでした。だから、下級生は皆さんのことが大好きで、慕っているのがよく分かりました。皆さんの周りにいる人たちは、みんな楽しそうでした。スマイル班での活動などで、後輩たちとの心温まる場面を、幾度となく目にすることができました。この学校の温かな雰囲気は、皆さんが作ってくれたようなものですね。 いつも明るく楽しい雰囲気の皆さんも、やる時は、真剣に取り組む力強さがありました。朝の長峰マラソンや授業でのクロスカントリ―スキーでは、苦しくても最後までやり切る逞しい姿を見せて、後輩のよき手本となっていました。4名の皆さんがフィールド狭しと頑張っていた姿は、みんなの心に 残り続けることでしょう。運動だけでなく学習でも、真剣に考えながら取り組む姿がたくさん見られました。特にSDGsの学習では、すばらしい探求力が身に付きました。 さて、皆さんは、これから、この小さな学校を卒業し、大きな学校の一員となります。皆さんがこの学校で育んできたものは、とてもしっかりとしているのです。4人の仲間、下学年の後輩を始め、家族、地域の方々など、多くの人達から支えられながら身に付けた力は、どこへ行っても誇れるものなのです。だから、自信をもって進んでください。 時には、うまくいかなくなったり、失敗したりして悩むこともあると思いますが、失敗を恐れないでください。ここで、毎年式辞で紹介している話をします。それは、あのイチロー選手が二千本安打を打ったときの話です。イチロー選手は、二千本という大記録を達成した時、こんな話をしていました。「ヒットを二千本打つ間に、その4倍の八千回以上も失敗して悔しい思いをしたのです。でもそこから逃げずに努力しました。誇れるとすれば、そこだと思います」。人は、うまくいかなくなったときこそ本気で考え進化していくのです。皆さんも、この先、失敗しても、その都度考え、強くなっていってほしいと思います。皆さんの前には限りない可能性と、活躍の場が広がっているのです。 保護者の皆様、本日は誠におめでとう ございます。ここにいる4名の子ども達を、ご家庭で愛情をもって、こんなにも立派に育ててこられたことに敬意を表します。これから子どもたちは一段階上の新しい世界に飛び立ちます。これまでどおりの愛情を注ぎながら、お子さんの力と可能性を信じ、これからは少し離れた位置から 頑張る姿を見守り応援してあげてほしいと思います。また、これまで深沢小学校の活動に、多大なご協力をいただきました ことに、深く感謝申し上げます。 最後になりましたが、本日ご多用の中、来賓としてご臨席いただきました、後援会長様、町内会長様、そしてPTA役員の皆様、心より御礼申し上げます。今日卒業する4名の子どもたち、そして、34名の子どもたちは、かけがえのない地域の宝であります。どうぞ、これからも温かく、見守っていただきたいと思います。地域にとって、子どもたちが宝であるように、子どもたちにとっては、地域、そして人が宝です。 それでは「クローバー学年」の皆さん、いよいよ最後になりました。今日、四枚の葉の「クローバー」は、それぞれが、ここから旅立っていきますが、皆さんとの記憶は、私たちの心の中に、いつまでも 残ることでしょう。そして、皆さんは、それぞれの場所で、今度は、一人一人が 「四葉のクローバー」となり、周りの人を幸せにしてください。もう皆さん一人一人には、そんな魅力と力が備わっているのです。進学、そして、更にその先でも、この深沢を愛し、郷土と仲間を大切にする人となり幸せな人生を歩んでください。皆さん一人一人の活躍と幸せを心から願い、式辞といたします。 令和4年3月24日 長岡市立深沢小学校長 清田 夏樹 |