続いてピックアップした授業は、1年生「総合的な学習の時間」です。
1年生は「職業の世界」について学びます。
小学校時代は、「将来の夢」のように漠然と考えていたことはあるかも
しれませんが、中学校になると進路について具体的な活動をとおして学ぶ
機会が増えます。
現代の子どもは、テレビやインターネットの環境で育っており、情報や
流行には敏感ですが、自分で道を切り開いていく力となる実体験や生活体
験が乏しいといわれています。分かりやすい例が「マッチを使うことがで
きない」などです。
私たちが生きている社会について知ることは、生徒にとってかけがえの
ない経験であり、生きていく知恵や力になります。多くの大人と触れ合う
ことで、多様な生き方や価値観に触れ、経験し、感じることができます。
その一つの窓口が進路学習であり、職業調べであり、職場訪問などの体
験学習です。そして、それらの活動の道しるべを私たち教職員は『キャリ
ア教育』と呼んでいます。
「キャリア教育」は、文部科学省によれば、「一人一人の社会的・職業
的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャ
リア発達を促す教育」です。簡単に言えば、職業人としての資質を高めて
いくことを指します。
まず、DVDをとおして職場訪問の実際の様子を学びました。このクラ
スでは、「介護福祉士」の職場を訪問し、様々なインタビューをしている
様子を確認していました。
生徒は今後、実際の職場を訪問したり、働く人へのインタビューを行っ
たりする活動に取り組みます。保護者のみなさまのご協力をいただく部分
もあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。