現在,音楽では10月6日(日)の文化祭で発表する「茶色の小びん」の合奏の学習をしています。
この「茶色の小びん」はおおよそ五つのパートで構成される楽曲なのですが,最初は,皆で全てのパートをドレミで歌ったり,リコーダーで吹いたりする過程を大切にしました。パートにはそれぞれ楽曲を形づくるいくつかの役割があります。自分以外のパートの音を知ったり,役割を感じ取ったりすることは,「合わせる」上でとても重要です。(そういったパートの役割は,学習や生活の場面で仲間と何か一つのことを成し遂げようとする時の役割ととても似ていると感じることがあります。)
その理解がないと,自分のパートだけが突き進んでしまったり,他のパートとのバランスが分からなかったりする恐れがあります。
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楽曲のおおよその姿を,学級の皆が捉えたと判断した時に,文化祭の楽器説明や担当楽器の分担を行いました。オーディションという形はとらずに,自分が挑戦したい楽器を担当することになりました。
担当が決まった翌日から、かなりの人数の子どもが「音楽室で練習したい」と言っていたので,様子を見に行きました。
音楽室では「一緒に合わせてみよう」「ドラムがいないとうまく合わせられないよ」や「木琴がうまくなったじゃん」「うまく合ってきたね」などと,自分のパートの練習に終始するのではなく,他のパートの音を感じ取ろうとしたり,成長をたたえたりする姿がありました。こうした様子は,先の「自分以外のパートの音を知ったり,役割を感じ取ったりする」ことに通じるものがあります。
休み時間にも「音楽をしたい」という意欲をもったこと,他のパートとの兼ね合いを楽しみながら,合わせていたことが伝わってくる場面でした。
音楽は,学校では教科として学ぶものですが,大切にしたいことはplay(遊び)を通してstudy(学び)をつくるということだと考えています。これからも子どもが楽しみながら学べるようにしていきたいと思います。