「ありがとう」って伝えたくて〜3年生
6月3日にやって来た教育実習の先生。1か月の教育自習期間が28日に最終日を迎えました。
国語の俳句の授業、算数のわり算の授業を担当してもらっただけでなく、休み時間や給食、行事など、スマイル学年の子どもたちと様々な活動を共にしてきました。 振り返ると、6月3日の「歓迎会」では、ドッジボールとシュートボールを全員で行いました。どのように歓迎するかを話し合った結果、一緒に体を動かすことを多くの子が選択したのです。 しかし、実際の会では集合整列にとても時間がかかったり、喧嘩が始まったり、お互いの行動を非難し合ったりして、とても歓迎会と呼べるものにはなりませんでした。子どもたちの考えの中には、自分たちが楽しむことが先立ってしまい、「先生を歓迎する」という肝心の目的を見失ってしまったのだと思います。 そして、今回は子どもたちから実施したいという申し出があり、6月28日の実習最終日に「お別れ会」をすることになりました。内容については様々な意見が出てきましたが、その中にあったのは「先生を楽しませたい、思い出に残る会にしたい」という思いです。 「鬼ごっこが好きだと言っていたから、遊びは鬼ごっこをしよう。」、 「先生は猫が好きだから、司会は猫耳をつけよう。」、 「思い出の写真にコメントを入れて、思いを伝えよう。」、 「手紙を書いて渡そう。」 など、子どもたちが「こういう会にしたい」という思いが溢れていました。「歓迎会」のときとの大きな違いは、「相手の喜びそうなことを、相手に合わせて考えている」点です。 教育実習生の先生とのかかわりで育てたかったのは、「相手のために何かをしてあげたい」という思いやりの心です。先生と一緒に遊んだこと、学んだこと、話したこと、相手のために一生懸命考えたことは、子どもたちの心の奥底にいつまでも残ることと思います。 |
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