6月25日の総合は、多目的室でDVD鑑賞を行いました。
鑑賞したものは,ミュージカル「11ぴきのネコ」です。漫画家であり絵本作家である馬場のぼるさんの「11ぴきのねこ」を題材にしたミュージカルです。
実は,これまでレインボー学年が音楽の学習で「ねこの歌」という内容で歌っていた「ノラネコ暮しの是非についての問答歌」が挿入歌として入っていました。その場面になると,「あれ?音楽で歌っていたぞ」と,少し目を見合わせる子どももいました。
鑑賞を終えた後,
「知ってる曲あった?」
と尋ねると,子どもは
「ノラネコ暮しの…」
と答えます。それに対し,
「そうなんだ。歌えそう?」
と聞き,伴奏を弾くと子どもは合わせて「♪むりやりに首に〜♪」と歌い出します。
その次は、歌詞の意味を身体で表現しながら歌っていると、突然,レインボー学年の子どもではない男性が歴史資料室から
「♪せなかを土足でふんずけられて〜♪」
と,歌いながら現れました。子どもは,「だれ?だれ?」と驚きましたが,ピアノは止まりません。それどころか,「みなさん!!」を合図に,レインボーの子どもと現れた男性で「♪いつもはらぺこ いつもはらぺこ♪」と,一緒に歌い終えてしまいました。
つづきを読む
急遽現れた男性は,斉木 としやさんという新潟市を拠点に活動するミュージカル演出家の方です。市民ミュージカルの代表をしながら,中学校の演劇指導などに携わっており、今回縁あって,レインボー学年のミュージカルに御協力いただけることになりました。急なセッションでしたが,子どもはこの出会いをとても楽しんでいたようでした。給食も一緒に食べました。
5・6時間目は斉木先生によるミュージカルワークショップでした。早口言葉やリズムダンス,言葉のキャッチボール,即興劇など,盛りだくさんの内容でした。子どもの姿から,チームで協力したり,斉木先生の動きを観察して動いたり,仲間の表現に拍手を送ったりしながら,楽しく取り組む様子が見られました。
最初は,「できるかな…」と不安そうな表情も見られましたが,時間が経つにつれ「楽しい!もっとやってみたい!」いう表情に変わっていき、あっという間の2時間でした。
ミュージカルに不安を抱く子どももいるかと思いますが,ミュージカルを作り上げていく過程の中で,表現の楽しみを感じ取り,不安が希望になっていくように、そして、レインボーが互いを信頼し合えるチームになり,ミュージカルの楽しさを語れるようになってもらいたいと思います。