先週の木曜日に席替えをしました。「みんなが笑顔になる席替え」ができるように、みんなが納得することを条件に長いこと話し合ってきました。
その結果、「1週間のお試し期間を設けて、くじ引きで席替えをする」という方法にみんなが同意して実施となりました。
話合いを始めたばかりのころは、「自分にとっていい席」になることばかりを考えていた子どもたちも、「みんなにとっていい席」でなければいけないと考えるようになってきました。そして、子どもたちから「いろんな人と仲良くなるため」という新しい視点が加わりました。1週間後の話合いでは、またみんなで意見を交わしながら考えていきます。
席替えが完了した後のことです。授業の終わりまでまだ15分ほど時間がありましたが、学級委員の発案で話合いが始まりました。
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何を話し合うのかと見ていると、学級委員長が黒板に掲示してあるホワイトボードを指差しました。3年生教室の黒板の片隅には、「みんなで声をかけ合う」と子どもの字で書いたホワイトボードがあります。これは、4月の末のクラス会議で、クラスの課題(すぐに騒がしくなること、準備・片付けに時間がかかること)について話し合ったときに、改善のためにみんなで実行しようと決めたことです。その成果について、現時点の振り返りをするというのです。以下のような意見が上がりました。
☺ 準備がはやくなった。整列がはやくなった。
☺ 忘れ物が少なくなった。
☺ 学習でメモをとる人が増えた。
☺ みんなで声を掛け合うようになった。
☺ 譲り合うことができるようになった。
☺ よい話し方・聞き方ができるようになった。
☺ 騒がしくなくなった。
1時間のクラス会議の間、自分たちだけで、自分たちの生活について計画し、実行したことを評価することまでできたのです。その日の帰りの会では、「自治」という言葉を取り上げて、子どもたちを褒めました。これからも「自分たちの生活を自分たちでつくる」ことを大切にしていきます。