ファースト ペンギン (3学年)ペンギンが餌を求める時、海に飛び込むことになります。海中の魚を狙うからです。よく見ると、群の中で最初に飛び込むペンギンは何故か決まっています。最初に飛び込むから餌にありつく確率は高くなります。しかし、海の中にはペンギンを捕食するシャチがいるかも知れません。ファーストペンギンは、食べられるリスク覚悟で海に飛び込むのです。 このファーストペンギンの話は、学級でもこの状態になることがあります。何か自分の考えや感想、質問などをする際に、誰が最初にするのか、最初の人が発表できたら、あとに続いていくという状態です。 10日の日曜参観のことです。たくさんの保護者の方から参観していただきました。本当にありがとございました。日曜参観の後に、PTA講習会がありました。今年度は、「親子で楽しむ足育教室」でした。子どもの靴はどうやって選べばいいのか、足のマッサージをどのようにすればいいのかなどを分かりやすく教えていただきました。 話が終わり、質問タイムとなりました。その時です。一人の子どもがすぐに手を挙げて質問したのです。それは、3年生の男の子でした。この姿を見た時、私はとてもうれしく思いました。子どもだけでなく、大人もいる状態なのに、一番に手を挙げることは難しいことだと思います。大人でも躊躇します。しかし、その中で手を挙げて質問することができた男の子は、正にファーストペンギンだと思いました。 そして、このファーストペンギンとPTA講習会の話をレインボー学年に伝えました。すると「〇〇さんすごい!」「私は手を挙げられないかも。」などの声が聞こえました。同時に「自分もファーストペンギンになりたい。」と言った子どももたくさんいました。この「なりたい」と思った子どもの姿を大切にしていきたいと思いました。すると、積極的に発言しようとする子ども、自分から窓を開けたり、ゴミを拾ったりしようとする子どもが増えました。すぐに行動に移せるレインボー学年の子どもたちはすばらしいです。今後も子どもたちが成長できるように見守っていきたいと思います。 (学年だよりから) |
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