きょうの授業、ピックアップ!〜人物設定を考える〜るこさんの『セミロングホームルーム』を題材に授業を進めていました。 戸森しるこさんは、埼玉県生まれで東京都在住の新進気鋭の児童文学作 家です。『ぼくたちのリアル』で第56回講談社児童文学新人賞を受賞し ました。また、『ゆかいな床井くん』は第57回野間児童文芸賞を受賞し て、ますます人気が高まっています。 『セミロングホームルーム』は、三省堂の国語の教科書のための書下ろ し作品です。ネット上では、早く読みたい!という声が、作者のブルグに 数多く寄せられていました。 この授業では、「人物設定のしかたをとらえる」ということがねらいで す。「黒岩先生」は、生徒に配慮する先生ですが、ちょっと短気。「トリ ノ」は、頭はよく、セミに詳しい。「語り手」は頭はよくないけれど、一 生懸命で仲間思い。これらを文章の中から読み取っていきます。 小説は登場人物を頭の中でイメージできると、より物語が楽しめるよう になります。文章のどこから人物像をどのように浮かび上がらせるかが鍵 になります。教師は様々な生徒の読み取りについて、意見を聴きながら、 人物設定を少しずつ明らかにしていきます。授業の最終で人物像が完成す るはずです。 |