きょうの授業、ピックアップ! 〜家族のかたち〜最初の単元で、家族について学びます。 そもそも家族って何でしょうか? 答えは簡単そうで実は難しい。血が つながっている、親しい、一緒に暮らしている、生きるためのサポートを してくれるなどの意見があがります。 教師は様々なアニメを題材にした家系図をつくっていきます。たとえば 野比家(ドラえもん)や野原家(クレヨンしんちゃん)、さくら家(ちび まる子ちゃん)、磯野家(サザエさん)など。けっして一通りではなく、 様々な家系図が書けることに気付きます。 ここで、教師は質問します。野比家にとってドラえもんは家族? 磯野 家にとってタマ(ネコ)は? 野原家にとってシロ(犬)は? 教師が示した言葉は「ファミリー・アイデンティティ」。社会学者であ る上野千鶴子氏は、家族を成立させている意識のことを「ファミリー・ア イデンティティ」と名づけています。何をもって家族としてとらえるかと いうことです。たとえばタラちゃんとタマの間に境界線を引くのか引かな いのか。 現代では家族のかたちは様々です。何をもって家族と考えるかはそれぞ れで異なってよいという発想です。 学ぶことは、新しい価値観を身に付けることです。昔の考えだけが正し いという思い込みでなく、新しい発想に立って広い視野でものごとをとら えることこそ、学ぶことの大きな意義だと思います。 |