いじめ見逃しゼロに向けて【2】〜3年生
「表町小いじめ見逃しゼロスクール集会」で6年生の劇による提案を受けて、学級でいじめについて話合いをしました。
教室で「これは、いじめだと思いますか?」と3年生の子どもたちに問いました。質問をしてすぐの子どもたちは手を挙げたらいいのかどうなのか戸惑っていました。 そのとき「お互い様だと思う」という発言がありました。その発言に対して「ぼくもそう思う」「わたしもそう思う」という声が上がり、その後、自分がそのように考えた理由を発表して、話合いました。 それぞれが自分の意見を発表する中、「いじめだと思う」と考えを変えた子も多くいましたが、やはり「お互い様だと思う」という意見が半数を占め根強く残りました。 子どもたちの意識の中には、「『いじめ』とは、一方的に侵害行為が行われることで、両者が侵害行為をし合っている場合は『いじめ』ではない」という考えがあることが分かりました。子どもたちの判断では、今回の劇の場合、両方が嫌な思いをしているため、お互い様だから仕方がないという訳です。 しかし、この考え方ではいじめはなくなりません。学級で同様なことが起こった場合も、「お互い様だから仕方がない」で済まされてしまいます。「いじめは絶対に許されない」という考えを強くもつことが必要です。 後日、改めて時間を設定して、続きの授業を行いました。この授業では、子どもたちから出た考えをもとに、「身の回りからいじめをなくすためにはどうすればよいか」について話しました。まとめた主な内容が以下です。 ・「いじめ」をしていい理由などないこと。人の心身を故意に傷つけることは許されないこと。 ・問題が起こった場合は、「いじめ」では何も解決しないため、話合いや他の方法で解決すること。 授業後のアンケートでは、学級の全員が事例について「いじめだと思う」と回答していました。しかし、誤った考え方は子どもの中に根強くあるものと思われます。そして、「いじめの芽」は身の回りにたくさん存在します。 今後もいじめゼロに向けて、「いじめに気付く子」「困っている人を助けるために行動する子」を継続して育てていきます。 |
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