19日に、鼓笛隊移杖式が行われました。
1月に始まった鼓笛の練習ですが、4年生は12月から音楽の時間を使ってリコーダー演奏の練習を始めていました。また、冬休みの課題でもリコーダー演奏に取り組みましたので、移杖式では約3か月間の練習の成果を見ていただいたことになります。
移杖式前の週末に、「移杖式に向けての今の思い」を書きました。そこには、6年生が優しく教えてくれたこと、6年生への感謝の気持ち、これまで一生懸命練習を重ねてきたこと、締切を守れなかったことへの後悔や6年生への謝罪の気持ちなど、各自の思いがたくさん書かれていました。
その中で、全員に共通していたのは、
「これまでの先輩方の思いをしっかり受け継いで、立派な鼓笛隊の一員となりたい!」
「移杖式を成功させて、伝統を受け継ぎたい」
という気持ちでした。その気持ちをもとに、直したい部分、気を付ける部分、頑張る部分を具体的に書いている子が多かったです。
そんな思いを胸に臨んだ当日。
凛とした表情で、心をこめて演奏していることが、見ていて伝わってきました。これまでで一番きれいな音色が響き、音も行進もそろっていて、とてもかっこよかったです。
移杖式が終わった後、6年生の方から4年生のところに駆け寄ってくる子がいました。
今までずっと昼休みの練習を見てくれていた6年生です。
「すごく良かったよ。」
「頑張ったじゃん!最高だったね。」
と褒めてもらい、うれしそうな4年生の顔がありました。
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〜子どもたちの振り返りから〜
・ 今まで、仲間と一緒に練習をしてきて、友だちが合格するとうれしくなりました。移杖式で、その時の気持ちを思い出したら勇気がわいてきて「やってやろう!」という気持ちになりました。この後は、MSFや鼓笛パレードがあるので、これからも町校魂をもって受け継いでいきたいです。
・ 最初は緊張しないと思っていたけど、お客さんが入ってきたら一気に緊張してしまいました。でも、V字になる頃にはその緊張が消えて、気持ちよく演奏することができました。多くの人が喜んでくれて良かったです。
・ 移杖式が終わって最初に思ったことは、「もう終わったのか・・・」という思いです。うれしいのか悲しいのかよく分からない気持ちです。でも、まだ5年生になってからもあるし、今まで続けてきたことを忘れないで頑張りたいです。そして、この思いを後輩にも引き継ぎます。
・ 私は正直に言うと、「鼓笛なんてどうでもいい」と全部をさぼっていました。大丈夫だろうと思っていたら、みんながどんどんうまくなっていき、先輩にも迷惑をかけてしまいました。鼓笛の伝統を受け継ぐというのは、あまくないんだということが分かりました。心を入れ替えて練習をして、諦めずに頑張ったら、気持ちがそろった演奏ができてうれしかったです。
・ 今回、鼓笛隊を通して、より一層四年生の心がつながったと思いました。みんなで、できない部分をカバーし合っていたから大成功したんだと思います。5年生のMSFでは、またみんなで一緒に演奏して大大大大成功を目指したいです。
・ 今日が一番良い演奏ができたと思いました。でも、主指揮は注意点をあげてくれて、「まだまだこんなに直さなければいけないところがあるんだ。」と思いました。だから、これで終わりではなくて、まだまだ練習を続けて、悔いの残らないようにしたいです。
・ 今日、最初の栄誉礼で全員の心が揃ったような感じがしました。今まであまり好きじゃなかった鼓笛が、どんどん好きに変わっていきました。今日、私たちに伝統が受け継がれたと感じ、感動したら、じわぁ〜っと疲れが出ました。1か月前の自分と今の自分を比べたらとても成長していると思うし、あおぞら学年のみんなも成長したと思いました。
・ これまで、先輩たちが休み時間をけずって優しくていねいに教えてくれてうれしかったです。自分たちにこんな行動ができるのか、不安です。でも今回、みんなの心が揃ったし、行動面も変わってきたところがたくさんあるので、またみんなで声をかけあって、いろいろなことを乗り越えていきたいです。
一人一人が思いをもって臨んだことが分かる感想でした。
仲間と共に向上していった喜び、6年生や先生方に対する感謝、鼓笛隊としての誇り。
これからの不安も含め、この行事を通して、これからの生き方を見つめることができたのではないかと思います。
あおぞら学年の鼓笛隊はこれがスタートで、これからが本番です。今ようやくバトンを受け取った時です。そのバトンを持ち、どのように走り出すかをこれから考えていかなくてはいけません。
このバトンは、競争するためのバトンではありません。自分のことだけでなく、周りのことも見て、学校全体を見渡して走っていくためのバトンだと思っています。
このバトンを持っていることに誇りをもち、自信をもって、次につなげていってほしいと思います。