2月8日(金)に租税教室がありました。
6年生は社会科の学習で,税金について学ぶ単元がありますが,さらに深く学ぶことを目的として,講師のW様をお招きした学習を毎年行っています。
子どもたちは,社会科で税金についての学習を終えていますので,W様からの
「将来,税金を払いたいですか?」
という問いかけに対し
「医療費が抑えられるから払った方がいい」
「学校の設備や教科書は税金で賄われているから,払った方がいい」
といった回答がみられました。ですが,
「払わないといけないものだから払う」
「払わなくてもよければ払いたくない」
という回答も多くありました。払いたくない理由は
「余計に払わなければならない」
「給料から引かれるから」
などの内容です。
私たちの生活は,税金によるサービスの享受が当たり前になっていますので
「自分のお金がもったいない」
という回答は,ある意味当然かもしれません。
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そこで,【もし,税金がなかったら】という仮想の場面をW様が示されました。
・怪我や病気で救急車を要請 → 約50,000円/回
・火災の時の消防車出動 → 約50,000,000円/回
・ゴミの回収 → なくなり,街はゴミだらけに
・警察のパトロール → なくなり,街の安全は守れない
・道路の管理 → 土地は個人持ちに。通行料が取られ
る。管理が行き届かなくなる。
・公園 → 維持できなくなり,なくなる。
・学校の教育費 → 約100,000円/月
「税金がないと,いろいろなサービスを受けることができない」ということをおおよそ知ってはいる子どもですが,実際の金額や状況を目の当たりにすると,さすがに「おぉ」や「それは,困る」というどよめきやつぶやきが聞こえました。
同時に「税金」は「助け合い」であることも学ぶことができたようです。
学校の教育費を紹介された場面で,W様から
「ところで,10万円分学んでいますか?」
と尋ねられました。尋ねられた子どもは
「えっと,…学べていません」
「え,…まあまあ学べて…います」
と自信なさそうに答えていました。なかなか「はい!学べています!」とは言いにくいかもしれません。ですが,子どもの心の中で「充実した学びをしているぞ」と自信をもってもらいたいと感じました。卒業までの授業日は,残すところ20日ですが,後悔のない学びをして卒業の日を迎えてほしいと思います。