どんな困難にも負けずに、最後の成功を目指して自己のベストを尽くす町校の伝統精神

鼓笛隊の移杖に向けて〜5年生

 先週、「鼓笛隊の楽器オーディション」が行われました。
 フェニックス学年の子どもたちは、このオーディションに向けて熱心に練習していました。
 6年生が指導者となり、演奏方法や行進の仕方から、心構えや態度について丁寧に教えてもらいました。鼓笛の練習に向かう子どもたちの行動は、とても主体的です。

 教えてくれる先輩に対しては、朝のうちに予定を伺い、練習のお願いをします。練習では、「お願いします!」や「ありがとうございました!」というあいさつを欠かしません。いつも以上に緊張感をもち、礼儀を大切に行動していました。
 その他にも、服装を整える、時間を厳守する、楽器は手袋をはめて丁寧に扱うなど、厳格なきまりがあります。これらは、「鼓笛の伝統」だと子どもたちみんなが理解しています。伝統を引き継ぐことを通して、人として大切なことを学んでいます。

 表町小学校の鼓笛隊は、結成から今年で58年目を迎えています。
 鼓笛パレードのときに、鼓笛隊一期生の方が結成当時は楽器を調達するのに苦労したことや、先生が一生懸命に教えてくれたことを話してくださいました。
 鼓笛隊は、そこから1年ずつ年を重ねて今があります。現在の鼓笛隊は子どもたちによる主体的な組織であり、子どもたちが「気付き、考え、行動する」主体性を育てる教育活動となりました。

 そのことから考えると、「伝統の継承」とは、「今までと変えずに行うべきもの」でもあり、「今までとは変えていかなければならないもの」でもあることが分かります。
 つまり、引き継ぐべきものは「積み重ねてきた精神(スピリット)」であり、変えるべきものは「環境や自分たちに合った方法」なのではないかと思います。

 子どもたちは「次は自分たちが鼓笛隊を引っ張る」「演奏方法や行進の仕方を完璧にマスターする」という目標と意欲をもち、伝統の鼓笛隊と向き合っています。そして、技術と同時に精神(スピリット)も学んでいます。本当の意味の伝統を引き継ぎ、立派に鼓笛隊をリードしてくれると確信しています。

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