「これからも、応援される人間になることを目指してください」
これは、9月13日(木)に実施された親善陸上大会を終え、学校に帰ってきた時に校長から言われた言葉です。
陸上競技は個人競技的な側面が大きいような印象があります。しかし、子どもたちはバラバラであったかといえば、決してそうではありませんでした。
召集場所に行く時になると「頑張ってこいよ〜」と声を掛け、タイムスケジュールを見ながら「次、○○が出るぞ」と伝え、皆で応援する姿が何度も見られました。仲間が力を発揮した時には、自分のことのように喜び、うまく発揮できなかったときには、慰めの言葉をかけている様子もありました。
後に、保護者の方に聞いたのですが、観客席の2階までスター☆の応援が聞こえていたそうです。屋外で声が響きにくい環境であったこと、全体で38人という決して多いとは言えない人数であったことを考えると、いかにスター☆の子どもが陸上大会に「一致団結」して取り組んでいたかが分かるエピソードでした。
そうした「一致団結」の姿は、4×100mリレーの時に体現されました。
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緊張感が高まる中の競技でした。「On your Mark. Set.」で一瞬の静寂があり、その後、子どもは力の限り応援をしました。リレー選手は、力の限り走り、バトンを繋ぎました。ゴールした時には、どちらも自己ベストを更新していました。結果は、男子が4位、女子が2位という結果でした。
毎日毎日、歩数を確認し、バトンパスのタイミングを計り、渡し方について議論し、走り方を評価し合う様子は、まさに議論に議論、検証に検証という姿だったと考えています。そして、そうやって努力を続けている仲間を知っているからこそ生まれたチーム「スター☆」の応援でした。
陸上競技が得意な子どももいますし、そうでない子どももいます。しかし、どの子どももこの親善陸上大会に向かって努力を続けてきました。努力してきたことを知っているからこそ、仲間を応援できるのですし、応援されるのだと思います。
大会ですので、勝敗がつきものです。しかし、勝敗の結果以上に、努力し仲間と支え合い、「応援される人間になる」という経験を積むことができたことこそ、親善陸上大会の成果だったのではないかと考えています。