北中学校の学校の様子をお知らせします。
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11月19日(火)

<「君だけの正解」>
 今日は今年度3回目となる「第26回ようこそ先輩ミニ講演会」を開催しました。今回の講師は、書家アーティスト・コトバ人SHOの渡辺尚子様で「君だけの正解」という演題でした。
 渡辺様は長岡市ご出身で、小学校1年生から書道を始められる一方で小学4年時からバスケットボールも始められ、高校時代は新潟県選抜選手、大学3年時にインカレ出場という経歴もおもちです。体育教師、バックパッカー等の経験を通して生徒に思いを熱く伝えていただきました。本日おいでになれなかった保護者の方々のために以下に概要をお伝えします。

・人生で大切なことと思い言い続けていることは「自分が自分を生きてください」ということ。
・幼い頃は、やんちゃで好きなことだけやっていた。しかし、好きなことはめちゃくちゃ一生懸命やった。バスケが好きで「自分はこんなにやっているのに、みんなは何でやらないの…」と思っていた。
・高校へは推薦で行き、調子にのっていたが、うまくいかなかった。とても厳しい指導で、自分はだめな人間だと思った。部活だけでなく日常生活が大切だと指導され、中学時代とは意識が変わり、部活動はもちろ頑張ったが、日常生活でも時間を守り勉強も頑張った3年間で成長できた。高3の時に先生に「進学はどうしたい?」と聞かれ、「体育の教員になりたいです。」と答えたが分かってもらえず、無理だとあきらめ、推薦してもらった体育とは関係のない大学に入学した。
・大学3年の就職活動の時期に「やっぱり体育の先生になりたい」という夢を実現するために体育大学に編入した。
・「体育教師になりたい」という夢を叶え県内の高校の体育教師となった。しかし、現実は夢見ていた楽しい体育・部活とは少し違うと感じ始めた頃に、保健の授業で大学時代にバックパッカーとしてタイとカンボジアを訪問した話をしたところ、生徒がそれまでとは違って目を輝かせ真剣に話を聞き入る目線に自分がワクワクし「これだ」と思い、教職を退職して再びバックパッカーとして28か国の旅に出た。
・「世界の国々について学びたい」というよりは、「日本の文化を伝えたい」という気持ちで、筆と墨を持ち路上でその国の人の名前を漢字で書いて世界の旅を続けた。
・海外での電車の時間、お店での店員の様子等、日本で当たり前のことが当たり前でない現実にふれ、こういうこともOKなんだと思うようになった。また、日本に帰ってきたら海外のことが当たり前でないことも分かり、「自分の好きなように生きていい…」と思うようになった。
・帰国後、長岡の小学校のミニバスを指導することになり、「自分が経験してきた高校時代のようなことはしたくない…」と思っていただが、指導をし始めたら同じように子どもや親にきつくあたることをやっている自分がいた。
・そんな自分のことを友達に相談したら「尚ちゃん、目の前の周りで起きているのは、全部自分が起こしているんだよ。」と言われ、自分に気づき自分が変わることができた。
・高校時代は「先生の正解」を求めてきたので、「私はこうしたい。」というものがなかった。自分が真ん中にいなかった。今まで、いろんなことをやって人を傷つけたり、人に傷つかれらたりしてきたが、それら全てを自分が選んで今ここに来ている。
・今は多様性の時代、みんな違っていいし、みんな間違ってはいない。子どもから学びたい。大人から学びたい。子どもや大人の違いでなく、人として失敗を許される大人でいたい。生徒の皆さんも、自分を助けてもらえる大人との関係をつくること。
・人と自分の違いに気づいて、自分のやりたいことをやった方がいい。誰かのための人生ではない。たくさん失敗し、経験し、悩んでこそ自分だけの正解に巡り合える。

 最後に「みなさんの様子を見てインスピレーションで書道パフォーマンスをします。」と言われ次の言葉を小国和紙に書いてくださいました。「本音は瞳に宿る。自分の道 誰かの道 人と自分 違いをわかっているはず 君が描く今を 仲間と共に」
 心に響くお話と、素敵なライブパフォーマンスありがとうございました。

 ご家庭で、お子さんに今日の講話について感想を聞いてみてください。

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