4日から,鼓笛隊移杖式に向けた全体練習が始まりました。全体練習は,6年生チェックや先生チェックを合格してから,鼓笛隊の一員として参加することができます。子どもたちは,休み時間やみゆきの時間に6年生チェックの合格を目指して,一生懸命練習に取り組んできました。
6年生チェックでは,リコーダー演奏と所作を6年生の前で行い合否が決定します。
合計6つのチェックに合格しないといけないので,なかなか大変です。チェックの際,6年生が「ここまでできれば,表町小学校の鼓笛を任せられる」という判断をしたときに合格できますし,「まだまだ任せられない」と判断すれば不合格となり,再チェックとなります。
合格を出せば4年生は嬉しそうですし,不合格を出せば悲しそうな表情になります。ですので,不合格を出すことはパートナーの6年生にとっても辛いものです。しかし,6年生は安易に合格を出すことはしません。
それは「表町小学校の鼓笛を大切にしてもらいたい」という思いと,「自分たちもそうしてもらってきたから」という経験があるからです。こうした合否を出す姿勢には「表町小学校の高学年として頑張ってね」という期待が含まれているのです。
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リコーダーや行進は,子どもによって得意不得意があります。得意な子どもは,早めに合格することができますが,不得意な子どもは,なかなか合格できないかもしれません。時に,逃げ出したくなることもあろうかと思います。
そんな時「一緒にやろうよ。」や「第二校歌は,ファの♯に気を付けてね。」と,相手の不得手に踏み込み,一緒に課題を乗り越えようとする姿がありました。6年生チェックを合格している子どもは,やるべき課題を終えているので,休み時間を自由に過ごすことができますし,合格していない仲間を気に掛けなくてもよいのですが,そうすることはなく、4年生全員で合格することを最優先にしていました。
こうした「皆で鼓笛をしよう」という姿勢が,レインボー学年に根付いているので,先生チェックを受けている仲間をすぐそばで真剣な表情で見守り,合格した時には「やったね!おめでとう!」と自分の事のように喜ぶ姿が当たり前の姿になっています。
いよいよ来週は鼓笛隊移杖式。皆で鼓笛を引き継げるようがんばります。