「〇〇が遅れると、〇〇が困ります。」
13日にこの言葉を黒板に書きました。子どもたちは、「何が遅れるんだ?」「何が困るんだ?」などいろいろな話をしていました。
そんな中、ひとりの子どもが
「あっ、分かった。給食の準備が遅れるだ。」
と言いました。他のみんなもそれに納得していました。
今、レインボー学年は、上学年になるために様々なことを頑張っています。
体育の時間にすばやく並んだり、友達が話をしたらすぐに聞く姿勢になったり、帰りの支度を早くしたりするようにしています。
そんな中、レインボー学年の課題は、給食の準備です。どうしても時間がかかってしまいます。準備が遅れてしまうので、給食を食べ始める時間が遅くなってしまい、時間内に食べ終わることができません。
「給食の準備が遅れると、何が困りますか?」
と聞くと、
「調理員さん?」
という声が聞こえました。しかし、そこから意見が出ません。
そこで、次のような話を子どもたちに伝えました。
つづきを読む
『給食の準備が遅れると、「自分たちが困る」ということです。時間内に食べ終わることができないことに慣れてしまうと、「遅れてもいいかな。」「時間内に食べ終わらなくてもいいや。」となり、時間を守らなくてもいいという考えになる恐れがあると思います。そのため、12時55分までに食べ終わるということは、とても大切なことだと考えます。』
子どもたちは、唖然としていました。今まで自分たちが困るとは思っていなかったようです。話を続けると、子どもたちの表情が変わり、真剣に話を聞き始めました。
「どうすれば、全員が時間内に食べ終わることができるのか?」
と聞いてみると、
「食べる時間を増やせばいい。」
「給食の準備がもっと早く終われば、食べる時間が増える。」
という答えがすぐに返ってきました。
「ではなぜ、給食の準備が遅れるのか?」
という問いかけには、
「時計を見ていない人がいる。」
「友達と話して、準備をしていない。」
などの意見が出ました。そんな中、子どもたちが一番納得した意見は、
「自分だけはまあいいやと思っている人がいる」
という意見でした。話し合っているうちに、
「全員が給食の準備をする必要がある。」
「一人でもまあいいやが出てはいけない。」
「全員で取り組むために声をかけ合う。」
などの意見も出てきました。
子どもたちは、自分たちの問題に自分たちなりの解決方法を考えることができました。この姿は、正に上学年の姿だと思います。