記録的な暖冬少雪です。立春を過ぎ、刻々と桜の季節が近付いています。町校では、授業はもちろん、様々な活動が「卒業、進級」という大きな節目に向かっています。
「恩は返すな、恩は送れ」。「与えた恩は忘れろ、受けた恩は忘れるな」。こうした言葉の意味を感じさせる出来事がいくつかありました。
つづきを読む
☆昨日は、新1年生の体験入学でした。保護者説明会と同時展開で、わくわく、どきどきの子どもたちを1年生と5年生がおもてなししました。そして、5年生が保護者の皆さんに引き渡した後、代表生徒があいさつをしました。
「こんにちは。今日はようこそ表町小学校へ。・・・僕たちもそうでした。・・・4月から僕たちは6年生です。僕たちがしっかり面倒をみます。・・・表町小学校に安心して入学してください。入学をみんなで待っています。」
会場は、温かく大きな拍手に包まれました。
☆体験入学後、体育館では、2月19日(火)の鼓笛隊移杖式に向けて、上学年の全体練習がありました。凛とした雰囲気、立ち居振る舞いの中、演奏を終えます。新旧主指揮による評価の言葉も的を射ており、受け取る鼓笛隊員の返事や所作も上々でした。
昭和34年10月15日に結成されて以来、師資相承の象徴である鼓笛隊と鼓笛パレードです。
明日発行の4年生学年だよりに次のような担任の記事があります。
〜〈6年生の姿から〉ある日、4年生の不手際で鼓笛の練習ができない日がありました。その後、6年生のある子が「先生、私たちがもっとしっかり教えなかったからこうなってしまいました。ごめんなさい。」と伝えてくれました。
4年生が謝罪に行った時に「謝らなくていいよ。だから、今後の態度とか鼓笛に向かう姿勢で示してね。」と伝えてくれました。
4年生の練習がなくなった後、遊ぶのではなく、5年生の練習に付き合っている6年生。「4年生が来たら、いいよ!って言って練習見てあげようね。」と会話する6年生。
こんな素晴らしい6年生の姿を見て、町校の高学年って本当にすごい!と感激しました。
あおぞら学年の子どもたちは、どのように感じたのでしょうか。
伝統は、鼓笛の演奏だけを受け継いでいるのではありません。心を魂を受け継いでいるのだと改めて感じた出来事でした。〜
☆そして、今日は聖母幼稚園の子どもたちが町校にやってきました。昨日の新1年生におもてなししたように、1年生は今日も嬉しそうな表情で、やさしく声をかけたりしながら、はりきって、お兄さん、お姉さんぶりを発揮していました。
上級生が先輩から受けた恩を下級生に送る。善き立ち居振る舞い、行いを伝える。町校のよき文化、伝統は健在です。