先週、5年生は10月の生活目標に対する振り返りを行いました。
10月の生活目標は「めあてに向かってみんなでチャレンジ!」でした。5年生は話合いによって「縦割り班遠足で下級生に優しくする」ことと、「時間を守る」ことを学年の目標にしていました。
一つ目の目標に対しては、ほぼ全員ができたという評価をしました。縦割り班遠足では、班のために野外炊飯をするという役割もあり、メンバーのことを意識した行動ができたようです。日常の学校生活でも、下級生と遊んであげたり、困っている子に優しく接したりしている様子が見られています。
二つ目の目標に対しては、ほぼ全員ができなかったという評価をしました。実は「時間を守ること」は以前からの学年の課題でした。担任が注意したときには一時的に改善するのですが、時間が経つとまた元に戻ってしまっていました。
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子供たちの話を聞いていると、「友達の行動に対して口を出すのはトラブルの原因になるから干渉しない」といった考え方や「先を見通して行動すること」に根本の課題があったようです。
時間を守ることに関して幾度か考え、話合いをするうちに、自分たちの本質的な問題に気付いたようでした。それは、人を思いやり、よりよい人間関係を築くためには、人のことを考え、関わらなければならないということです。
最近では、「時間だからもう席に着いて」「終わりの時間に間に合わないから、そろそろ片付けたほうがいいよ」など、時間を守ることを意識した声がたくさん聞こえるようになりました。自分たちで話し合い、考えたことを実践している姿を見てうれしく思いました。
自分で気付き、考え、本質的に行動を改善するには、相当な時間が必要だと感じます。しかし、生活目標のように学校生活で繰り返し取組をすることで、子供たちは少しずつ成長し、よりよく変わっていきます。
11月の生活目標は、「思いやりを広めよう」です。子供たちが気付き、考え、行動する力を伸ばしつつ、自治的な行動ができるよう期待しています。