教育理念

当校の名称は、古志郡山古志村(平成17年4月1日、長岡市に合併)に由来する。
 この古志の語源が「高志」である。志は、目標に向けて進む強い気持ちである。
平成16年10月23日午後5時56分、新潟県中越地区を最大震度7の大地震が襲 った。中越大震災と命名されたこの地震は、それまで山古志の人々が営んできた暮 らし、伝統、文化のすべてを破壊し、人々はヘリコプターによる全村避難を余儀な くされた。地震前、山古志で進行していたのは、過疎化、高齢化、棚田消滅などの 集落の持続可能性の崩壊であった。震災は、この流れを加速した。
  しかし、このような状況の中、ふるさとを思う山古志の人々は、「地震を村の終わ りにするのではなく、新しい村の始まりにしよう」と、村に戻り新しい山古志を築き 始めた。当校も、平成18年10月30日、現在の校舎での再開を果たした。

災害復興は、「災害により危機に瀕した地域社会の持続可能性を再び取り戻すこと、 あるいは、新たに生み出すこと」であり、その鍵は、中山間地と市街地との経済的循, 環関係の形成であり、併せて、世代交代という内部循環の形成である。これら2つ の循環の形成に寄与する人材の育成が、当校の使命の一つである。他方、地域の復興や山古志の心をつなぎながらよりよい将来像実現のための動きは、子どもたちに、生き方を学ぶ絶好の機会を与えてくれる。また、そこは、すばらしい自然環境に恵まれ、古くからの伝統文化が息づく場であり、子どもの教育に は絶好の場でもある。
古より脈々と受け継がれてきたふるさと山古志を『高志学びのフィールド』とし て、地域の人々とともに、以下の教育理念をもって当校の教育を推進する。


 ・ 山古志の自然・文化・歴史・産業と震災からの復興やよりよい将来像実現に向け た動きを題材として、生まれ育った地域や人の営みへの愛着、
       自然に対する畏敬の念や人の尊厳への思いを育むとともに、豊かな人間性を培い、若者らしい志をもって主体的に生きる人材の育成を図る。
 ・ 主体的に人生を切り開いていくための、知性を基盤とした生きる力を身に付けた 人材の育成を図る。

したがって、この教育理念を、指導に当たる教職員は次のことを常に心におき、教育活動を行っていくことを旨とする。


○山古志中に勤務する教職員心得  郷土の先人の努力、伝統や文化を誇りとしながら、高い志をもってこれからの時代を力強く切り開いていく人材の育成を目指す。



教育目標

豊かな心で 自己を高める たくましい生徒

目指す生徒像

目指す生徒像

高志びのフィールド

生徒、保護者、地域、教職員が共通して、この教育目標の実現を目指す。なお、3つの内容は次のようになる。このことについても、共有できるようにしていく。

豊かな心

自己を高める

たくましい生徒