「お話の部屋」と「はかせの部屋」

「お話の部屋」

tosyo06.jpg

平成12年に、図書室を「お話の部屋」という愛称で呼ぶようにしました。日本十進分類法の「900 文学」に 分類される本を中心に置いています。
  書架は、絵本と絵本以外の書架に大別されます。絵本は題名を「あいうえお」順に並べ、子どもたちが読みたい本を 探しやすく返しやすい配置にしてあります。
  絵本の書架の前には畳コーナーを設け、くつろいだ雰囲気の中で読書ができるようにしています。この畳のコーナーを使って、読書旬間等にはお話タイムスペシャルとして紙芝居や大型絵本、またエプロンシアター等を行っています。

絵本以外の書架は、さらに日本の作家と外国の作家に分類しています。必要に応じて、季節の本や国語の教科書に紹介されている本のコーナーを作っています。
  他に入り口付近に「千手っ子の100冊」の書架や奥一面には「どんぐり文庫」の書架も配置しています。

tosyo07.jpg

☆「千手っ子の100冊」と「斎藤惇夫先生のお薦めの本」☆

「千手っ子の100冊」は卒業までの6年間にこの本はぜひ読んでほしいと願って選書したリストです。読書アドバイザーの協力を得て、読書のきっかけをつくり、読書の幅を拡げるという視点で選書しています。シリーズものの第1巻を入れたり、中・高学年にも本来なら下の学年向きと思われる本をリストアップしているのはそのためです。低学年40冊、中・高学年30冊ずつの計100冊選書しました。長く愛されて来た良書を中心に揃えてあります。
  また、同時に多くの子どもたちが読めるようにと、どの本も3〜5冊の複本を用意しています。

tosyo08.jpg
tosyo09.JPG

すでに100冊を読み終えた児童には,「斎藤惇夫先生お薦めの本」が用意されています。文学作家斎藤惇夫先生には、平成16・17・19・21・28年度とご来校いただき、児童への特別授業と教職員・ボランティアに向けての講演会をしていただきました。

☆どんぐり文庫☆

附属長岡小学校に勤められた原豊一郎先生寄贈の本です。原先生は、当校の講演会においでいただいた斎藤惇夫先生の恩師でもあります。原先生の奥様が当校にご勤務されたご縁で、千手小学校にたくさんの本を寄贈くださいました。これを「どんぐり文庫」と言っています。どれもさすが!というすばらしい本ばかりですが、汚れたり傷んだりしていて書架に並べられない本もあるので、買い換えをしているものもあります。
  平成19年度には、新たに1,180冊もの寄贈をしていただき、千手の図書室におけるどんぐり文庫の占める割合も非常に高くなっています。

tosyo10.JPG

「はかせの部屋」

tosyo11.jpg

「はかせの部屋」は、文学以外の調べ学習等に使う本を中心に集めた本が並ぶ部屋です。
  この部屋は、図書室に隣接する図書準備室(現ボランティア室)からスタートしました。平成14年の130周年事業で蔵書が増えて手狭になったので、余裕教室を利用して3階の現少人数教室に新設しました。平成22年度、管理棟の改築に伴って普通教室が不足したので、蔵書を各階のコーナー等に分散させ、一時「はかせの部屋」がなくなってしまいました。その後、新管理棟が完成した後に1階の家庭科室隣の教材室を改造し、新しい「はかせの部屋」をつくりました。9月6日、新しい「はかせの部屋」がオープンしました。
  各教科、領域、「総合的な学習」ごとの書架があり、資料が探しやすくなっています。また、授業で一度に大勢の調べ学習に対応できるように、同じ本や同じテーマの本を複数用意しています。調べ学習に必要な本を探すときに、パソコンを利用して検索し,蔵書の情報を調べて学習に活用することもできます。平成24年度には、テーブルを新しくしてより調べ学習がしやすくなりました。

tosyo12.jpg tosyo13.jpg

平成16〜18年度に文部省の「学校図書館資源共有ネットワーク推進事業」の指定を受けました。その後、平成19・20年度に文部科学省の「学校図書館支援センター推進事業」を、平成21年度は「学校図書館の活性化推進総合事業」を、平成22年度は「学校図書館の有効な活用方法に関する調査研究事業」の指定を受けています。さらに、平成23年度児童教育に貢献した団体を表彰する教育賞「第42回博報賞」の国語・日本語教育部門に選ばれました。長岡市だけでなく、多方面から先進的な図書館活動をしている学校として注目されています。